表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いつのまにやら聖母様  作者: 芍薬百合子ぼたん鍋
24/210

24

馬車を運転しているのはおじいさんだった。


助けなきゃ!と軽くパニックになっているわたしの横でシルバくんが弓を構える。

フェルくんはいつの間にか剣を抜いていて、いつでも戦える状態だ。


馬車が通りすぎる瞬間、シルバくんが矢を放つ。

鋭い音をたて、矢は一直線に先頭を走っていた狼に命中した。


シルバくんはすかさず次の矢を構え、フェルくんが木のかげから飛び出し狼の方へ物凄い速さで走っていく。


先頭が倒れたことにより後続の何頭かが止まれず躓いて倒れる。


しかし、狼たちも頭がいいようで巻き込まれなかった狼たちがこちらに気付き向かってきた。


それでも、何頭かはそのまま馬車の方へ走っていく。


こちらに向かってくる狼をフェルくんが剣でなぎはらい、シルバくんが横を抜けようとする狼を矢で射る。


瞬く間にこちらに向かって来ていた狼が地面に横になって動かなくなっていく。


それでも、フェルくんは足を止めず道に転がっている狼の方に向かう。

倒れていた狼たちが起き上がってこちらに向かってくるのが見えた。


「ユウリ様はこのまま隠れていてください。」


シルバくんはそう言うと木のかげから飛び出しフェルくんのもとに向かっていく。


この時はじめてシルバくんの風魔法をみた。


見えない何かかが狼を斬り倒して動けないようにしていく。

たぶん、鎌鼬のようなものなのだろう。


結局残りの狼たちも2人がすぐに倒してしまった。


あっという間の出来事に放心状態のわたしのもとにシルバくんが戻ってくる。


「ユウリ様、大丈夫ですか?」


え?隠れてただけだから大丈夫。


そういえばフェルくんはどうしたのかと道の方を見ると、馬車が駆けていった方に走っていくのが見えた。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ