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いつのまにやら聖母様  作者: 芍薬百合子ぼたん鍋
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ご飯も食べ終わり、あとは明日の予定を確認して寝るだけとなった。


しかし、寝る前にもう一度生活魔法にチャレンジすることにする。


挑戦するのはもちろん、『クリーン』だ。


一日中歩いたのにも関わらずお風呂に入れないなんてどうしようかと思っていたが、この魔法がうまくいけば旅の間のお風呂問題が解決する。


身体や服の表面の汚れが落ちるイメージをして『クリーン』と唱える。


目に見えるほどの汚れがなかったので見た目では分からないが、明らかに埃っぽさが消えさっぱりした。


うん、どうやらこちらも一発で成功したようだ。


そしてこの魔法スゴいところは、口の中もキレイになること。これで歯磨きの問題もこれでクリアですわ。


まだ、いけそうな気がするので鍋にも『クリーン』をかけてみる。すると、洗ったかのようにキレイになった。


クリーンさん…凄すぎます…


これで、三大生活魔法のうち2つが使えることがわかったわけで。最後に火をつけることができれば完全制覇である。


流石に火の元になる魔法をほいほい練習するのは怖いので、次に火をつけるときは私にやらせて欲しいと2人にはお願いしておく。


「では、次に火を起こすときはユウリ様にお願いしますね。」


まっかされよー!


さて明日の予定だが、もちろん今日と同じように1日移動だ。


地図を広げて現在地と目的地を確認する。


「今日のペースですと次の村までは歩いて2日ほどになるかと思いますので、明日の夜は野宿になります。」


野宿…人生初めての野宿とか不安しかないんだけど。

しかし、大きい街道には点々と野宿スポットなるものがあるらしい。


野宿スポットとは、街道を行く人達が同じ場所で野宿を繰り返すことで魔物もあまり近寄らず、比較的安全なスペースとなっている場所のことを指すそうだ。


「比較的に安全なだけで絶対ではありませんので、私とフェルで交代で見張りをいたしますのでご安心ください。」


いやいや、2人だけにそんなことされられません。

もちろん私もやりますよ。


「えーと…ユウリ様のお気持ちは大変嬉しいのですが夜は危険も多いですから、レベルが上がってもっと旅にも慣れてからお願いさせていただきますね。」


遠回しに戦力外通告を受けてしまった。

悔しいが、仕方ない。ここは素直に引く。

レベルは低いし、旅に全然慣れてないのは事実だから。

ここで無理を言って困らせるようなことはしない。


大人なので!


明日の朝も早くから出発することにしたので、アイテムボックスから3人分の寝袋を取り出してさっさと眠ることにした。


イケメンと同じ部屋とか緊張して眠れないよ!

とか思ってたけど、慣れない旅でかなりお疲れだったようで全然問題なかった。




横になって3秒でスヤァしました。




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