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いつのまにやら聖母様  作者: 芍薬百合子ぼたん鍋
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三大生活魔法。


火をつける、『イグニッション』

明かりを灯す、『ライト』

身体や物をキレイにする、『クリーン』


もちろん使用するとMPが消費されるので頻繁に使ったりしないそうだ。

そしてどれか一つしか使えない人がほとんどで、全部の生活魔法が使える人は多くないらしい。

たとえば魔法の適性があったとしても全部使えなかったり、全く魔法は使えないのに生活魔法は全部使える人など謎が多いそうだ。

また、MPの消費量はそこまで多くない。

ちなみにシルバくんも魔法が使えないフェルくんも全部使えるそうで。


前から思ってたけど、君たち本当にハイスペックよね。


火はシルバくんがつけてくれたので、私は暗くなってきたこともありライトを試してみることにする。



「生活魔法は扱いやすい魔法ですが、多少練習が必要となります。」


あら、練習が必要なのね。何かアドバイスとかります?


「アドバイスとしてはイメージすることでしょうか。そうすれば成功しやすいかと思います。」


なるほど、イメージね。

あい、わかった!


早速わたしは豆電球をイメージして『ライト』と唱える。


すると目の前に小さな光の玉が現れた。


おお!まさかの一発成功!確かにイメージは大切だね。


そういえば魔法がきちんと発動するのを見るのは、はじめてのような気がする。


自分にヒールをしたときは目に見える変化はなかったし、2人を治療したときは頭に血がのぼっていたうえにすぐ失神したから魔法を使ったという実感がなかった。


魔法が使えたという感動のあまり、わたしは光の玉を量産する。


豆電球ライトは数秒ほどで消えていくが、MPの量やイメージを変えることで光の大きさや強さ、時間などが変えられるようだ。


無駄に明るくなった部屋で2人のイケメンがさらに輝いていたが、その目は生暖かく、慈愛に満ちた表情でこちらを見ていた。


そんな目で見ないで、恥ずかしいんですけど。

私は恥ずかしさから、ライトをつけるのを終了することにする。


「ユウリ様、いかがいたしましたか!?」

「気分悪い?」


え?別に大丈夫だけど?


「出会ったときのようにMP切れをおこされたのかと。」

「無理はダメ。」


どうやら急にライトを止めたもんだから、心配をかけてしまってようだ。


えーと、その節は本当にすみませんでした。

以後、十分に気を付けますので。


「ぜひそうしてください。一旦練習は切り上げて夕食の用意をはじめましょうか。」


そうですね。


私はアイテムボックスから鍋と材料とパンを出す。


料理については2人とも旅をしていただけあって手際が良く、あまり手伝うことがなかったけど、仲良く作った夕飯はとても美味しかったです。


まぁ、私は皿を並べてパンを置いただけだったけどね。




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