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お知らせ
ここまで『いつのまにやら聖母様』をお読みくださりありがとうございます。
現在小説の内容を修正している関係でここから先、話の内容が繋がっておりません。
せっかくここまでお読み頂いたのに本当に申し訳ありません。
随時修正していきますので、今しばらくお時間をいただけるば幸いです。
芍薬百合子ぼたん鍋
元気のない町の人たちはわたしたちと関わりあいたくないようで誰一人目も合わせてくれない。
はてさてどうしたもんかと悩んみながら町中を進んでいると、
「おい、お前らどこのものだ!」
どう見ても実用的ではないビカビカの鎧を纏った悪人顔の男たち大勢やってきた。
おうおう、団体でいきないやってきてどこのものって…ただの旅のものですけど、なにか?
「旅のものだと?」
そう言ってひときわ派手な鎧をぱっつんぱっつんに纏った男がわたしたちを一瞥すると
「ふん、怪しい奴らめ。おい、調べが必要だ。全員を捕まえろ!」
と、命令を下した。
それにより団体さんが一斉に襲い掛かってきたが、シルバくんをはじめとした皆がちぎっては投げちぎっては投げを繰り返すこと数回…
立っているのはぱっつん鎧の男だけとなっていた。
「お、お前らこんなことしてただで済むと思って…」
「今だっ!皆やれっ!」ガツンッ!ボカンッ!ガシャンッ!ゲシゲシ…
ぱっつん鎧がもう少しで話し終わるというタイミングで突如として元気のなかった町の人たちが大勢やってきたかと思えば、ぱっつん鎧と地面と仲良くなっているビカビカ鎧たちへ袋叩きを開始した。
わたしたちはあっけにとられながらも巻き込まれないように素早くその場を離れることにした。
幸い町の皆さんは袋叩きが忙しく気づくことはなかった。