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いつのまにやら聖母様  作者: 芍薬百合子ぼたん鍋
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教国を出発してから3ヶ月。

ようやく、共和国まで戻ってきましたよ。


え?何故3ヶ月もかかったのかって?


それはねぇ、道中これでもかってくらい色々あったからですよ…


例えば、とある村で盗賊どもの生け贄にされそうになってたお嬢さんを助けて、2度とそんな事が起こらないように元凶だった盗賊をこらしめてしかる場所につきだしたり。


はたまた、大規模な山火事が起こってたから消火を手伝ったのに、突然山火事の犯人扱いされてので、真犯人だった盗賊をこらしめてしかる場所につきだしたり。


しまいには、立ち寄った村で寝込みを襲われたので返り討ちにしたんだけど、村だと思った場所が実は盗賊の大規模な拠点だったから壊滅させてしかる場所につきだしたり。


と、まぁ要は盗賊をこらしめてしかる場所につきだしてたわけです。


この他にもあったけどね…

主な出来事としてはこんな感じ。


前と同じ道を通ってるはずなのに、何故こんなに立て続けに厄介事に巻き込まれたのか不思議で仕方ない。


なんだ、呪いか?呪いなのか?なんて本気で疑い始めた今日この頃…


ようやく共和国に到着です。


到着後は、ロミジュリとニイナさんに十朱くんを紹介。


魔道具に興味津々の十朱くんはその場で一緒に開発などを手伝うことが即決した。



「「「ユウリ様、素晴らしい方を紹介いただきありがとうございます」」」


「咲来さん、ここでならやっていけそうっす。あざっす!」



うん。意気投合したようでなにより。


挨拶もそこそこにわたしにはちょっと理解できない会話で盛り上がっていてついていけなくなったので、本人的には陰から様子を見ていたであろうが丸見えな王女様に十朱くんについても色々お願いしておく。


「お任せください。伝説の英雄様が素性を隠して一般のものとして生活を送る…まるで物語のようではありませんか!」


・・・いや、別に隠してはいないんですけどね。


「でも、積極的に公にはしない方がよろしいのでしょう?」


え、まぁ、それはそうなんですけど…


「ご安心ください。私が皆さんを陰ながらお見守り致しますから!」


そう言って柱の陰から見ている様子は、巨人◯星の明◯お姉ちゃんにしか見えなかった。


でもまぁ、本人が楽しそうだからいっか!


わたしたちも少しの間、王女様と一緒に陰から見守ってみたけど、思いの外楽しかった。


その後わたしたちは共和国で1泊すると、翌日ラヴィルシャフト王国へ向けて出発した。


王国には約2週間後に到着予定だ。

今度は何事も起こりませんように。




そんな事を願ったはずなのに


わたしたちにまたもや厄介なことが襲いかかることをこの時はまだ知るよしもなかったわけで・・・



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