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いつのまにやら聖母様  作者: 芍薬百合子ぼたん鍋
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わたしたちの前にはイチャイチャしている2人。


もちろん、その2人とは水川さんとシイナさんなわけで…


ぶっちゃけ大量に砂を吐きそうですわ。


いや、もう、お互い一瞬でフォーリンラブしちゃったもんで、なんなら今すぐゼロスさんとレイアさんに結婚の報告に行こうという所まで話が進んでる。


それなら今から行ってくればどうよ?


「そうしたいのは山々ですけど…いくらなんでもそれは無理じゃないっすか?」


え?なんで?

だってハンサママに送ってもらえばいいじゃん。


「え?いいんすか!?」


ハンサママ、またカーザまでお願いできます?


"問題ございません"


だって。どうしはります?


「「お願いします!!」」


即答かよ。

じゃ、ついでにサクヤさんも一緒に…


「あんなのと一緒とか冗談ですよね?」


・・・え、いや、はい。

冗談でーす。


サクヤさんの目が笑ってない。めっちゃ怖い。


ま、何はともあれ無事に水川さんの定住先が見つかってよかった。


しかも伴侶までゲットとか勝ち組やな。


旅立つ気満々な2人だったけど、流石に今すぐは無理でした。


お店の人総出で止められちゃ仕方ないよね。


その代わりサクヤさんがハンサママ輸送でカーザに向かうことになった。


この状態でここに残るのは無理だそうで。

はい。心中お察し致します。


初めて乗るのに1人で大丈夫ですか?


「コレクライ、モンダイ、ナイ」


うん。片言なのは気になるけど。

本人が問題ないってんなら止めないけどね。


サクヤさんは荷物をあっという間にまとめて、出発の準備は万端。


じゃ、ハンサママよろしく。


"お任せください。では参ります"


ハンサママか飛び立つと同時に


「ギャーッ!!」


響くのはサクヤさんの叫び声。


全然問題なくなかったな…


よっぽどここに残るのイヤだったのか。

まぁ確かに、身内のイチャイチャなんか見たくないわな。


このタイミングでわたしたちも旅立つことにした。


わたしたちは教国に預けていた馬車で共和国へ向かうことになっている。


お馬様。またよろしくお願いします。





ちなみにハンサママはサクヤさんをカーザに送り届けたらご自分の棲みかに戻るそうだ。


てっきりこのまま一緒に旅するもんだと思っていたが


"いつまでも私がいては、ハンサのためになりません。

ユウリ様、アセナ様、ハンサのことよろしくお願いします"


"おかあさん、ハンサはユウリさまのためにがんばります!"


"立派にお役目を全うするのですよ"


"はいです!"


というやり取りがあった。




さて、わたしたちも出発しますかね。

相変わらずイチャイチャする2人に見送られ、わたしたちは共和国へ旅立った。





水川さん、シイナさん、末永くお幸せに。



少々ペースが乱れて苦戦中。

でも、最後まで何がなんでもやったります。

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