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いつのまにやら聖母様  作者: 芍薬百合子ぼたん鍋
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ブラックシャドウのテッペンであるロクセラーナさんはエルフだそうで、見た目は30代前半くらいにしかに見えないが、実際はわたしの何十倍も生きていてらっしゃるとか。


エルフってほんとにすげーな。


そんな感じでロクセラーナさんからの挨拶のあと、軽く自己紹介などしたんだけど、どうやらロクセラーナさんとシルバくんはお知り合いのようだ。


だって現在進行形でバッチバチに火花が散ってるからね。


わたしはそのようすを見て密かにロクセラーナさんを師匠と呼ぶことを決めた。


で、お互い挨拶も済んだのでそろそろ本題に入ろうと思った時だった。


「この度はユウリ様を襲撃するなどという許されざる行いをしたこと、誠に申し訳ありませんでした」


そう言ってロクセラーナさんが土下座した。


ちょ、胸!こぼれちゃうから!


「ロクセラーナ。ユウリ様がお困りです。その空っぽな頭をさっさと上げて下さい」


ちょ!シルバくん。なんちゅうこと言うねん。


ロクセラーナさん最初はどうであれ、今はこちらが色々無理を言って助けてもらってるんで、むしろ出会いに感謝しかないんで。顔をあげてください。


「ユウリ様…なんて懐の深い方なのでしょう。何処かの器の小さいエルフとは大違いでいらっしゃる」


ふふふ、あはは。

笑顔で激しく火花を散らす2人。


・・・・・


えっと、ストーップ!

皆ドン引きしてるから、なんならわたしも。


「「失礼いたしました」」


わ、分かってもらえればいいんです。

じゃ、改めて本題に入りましょうか。


ロクセラーナさんがここに来た理由は、わたしへの謝罪と挨拶、そして闘技場の運営について話し合うためだった。


闘技場の運営……


忘れてた。


いやでも、わたしもよく分からないしロクセラーナさんにお任せしますよ。


「お任せいただけることは大変光栄なのですが、私共はあくまでもユウリ様の代理で運営するに過ぎません。なので、大まかでも構わないのでご意見をいただけませんでしょうか」


「自分たちで考えられないからとユウリ様に丸投げしようということですか。だから頭が空っぽだと言うんです。」


こら!シルバくん!

さっきストップって言ってよね。

これ以上ちゃちゃを入れるなら席を外してもらうよ。


「・・・申し訳ありません」


ロクセラーナさん、ごめんなさいね。


「え?あ、いえ、いつものことなので大丈夫です」


ロクセラーナさんが大人で助かります。

で、どういったことを決めればいいんでしょう?


「はい、まずは・・・」


その後特に揉めることはなく、話し合いは進んだ。


「では、そのように進めさせていただきます。また何かあればご連絡させていただきます」


わかりました。よろしくお願いします。

ところでなんにもしないのに売り上げの1割もわたしがもらって本当にいいんですかね?


「もちろんです!本来なら3割、いや5割は受け取っていただきたいくらいです!」


いや、流石にそれは無理や。

1割で勘弁してください。


「まだ闘技場が開始するまで時間がかかりますので、先の話で申し訳ないのですが…」


それは全然、大丈夫。

むしろ建設費用とか出せなくてごめんなさい。


「それこそ問題ございません。スポンサーはいくらでもおりますので」


そう言って微笑むロクセラーナさんの顔がちょっと悪い顔だったのは見なかったことにしよう…


そのあと少し今後のこととかを話して、ロクセラーナさんは帰っていった。




まだまだカーザでお手伝いしたいところだけど、明日には教国に向かう。


またしばしのお別れとなるゼロスさんとレイアさん、そしてお姫と一緒に晩御飯を食べて早々に眠りについたのだった。


なんか、疲れた…



更新遅くなりました。申し訳ありません。

これからも頑張りますのでよろしくお願いします。

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