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いつのまにやら聖母様  作者: 芍薬百合子ぼたん鍋
173/210

173(番外編2)

フェルくん視点です。

俺の名前はフェルディナン。


俺の両親は共に人族だったが、先祖帰りというやつで俺は犬の獣人として帝国の田舎に生まれた。


俺が獣人という事で母親は父親に不貞を疑われ女手一つで俺を育ててくれた。


だが、苦労が多く無理がたたったのか俺が15の成人を迎えた年に亡くなったことで俺は帝国を出ることを決めた。


帝国で獣人をはじめ亜人はあまりいい扱いを受けない。

だから俺は生きて帝国を出るために流れの奴隷になるしかなかった。


仕事は討伐しかできず、初めは死にかけたこともあったがなんとか生きてきた。


流れの奴隷となってから2年後。

俺はようやく帝国の首都にたどり着いた。


そこで俺はエルフのシルバと会った。


シルバは俺よりずっと長く生きていて、強かった。


だけど討伐の仕事で亜人という事で仲間に囮にされて2人とも死にかけることになった。


この2年間、何度か死にかけたこともあったが今度ばかりは本気で死を覚悟した。


でも俺もシルバも死ななかった。




ユウリ様に出逢えたから。




薄れゆく意識のなかで暖かいものに包まれて俺は助けられた。


そして俺は悟った。


ユウリ様と出逢いお守りするために生まれたのだと。


ユウリ様は亜人に偏見がないだけでなく、奴隷である俺たちを1人の人間として接してくれた。


ただ時々、耳や尻尾をじっと見ているときがあるが。


あと、ユウリ様は時々予想がつかない行動をとるので目が離せない。


シルバがよく怒っているが、まったく聞いてないことを俺は知ってる。


あと、聖母様と呼ばれることをすごく嫌が俺にはユウリ様以外の聖母様は考えられない。


そして、いつも俺たちのことを大切に思ってくれていることも知ってる。


中々言葉にしてくれないが、それは皆分かってる。


まったくもって素直じゃないユウリ様。





例えこの先ユウリ様に不要だと言われても、聖母様じゃなくなったとしても俺はずっとお側にいます。




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