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いつのまにやら聖母様  作者: 芍薬百合子ぼたん鍋
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皆さん、おはようございまーす。


お城の広場にはわたしたちの出発を見送るために緑木さんと帝王様が来てくれていた。


これからハンサママ輸送でカーザに向かうことになっている。


ハンサママには何度も往復してもらわなければならずお手数をおかけしますが、よろしくお願いします。


"これくらい大したことではございませんので、お気になさらず。今回も急ぎましょうか?"


こ、今回は急がないので大丈夫です!

通常運転でお願いしますっ!


"左様でございますか…残念です"


・・・・・


まずはレオくんとガルくん、茶山さんと王城くんが出発する。


何故この組み合わせなのかというと、カーザにいる人たちにゆかりのある2人にこれからわたしたちが向かうことを説明しておいてもらう為だ。


最初はシルバくんにお願いしたんだけど渋られた。


「他のものではいざというときにユウリ様を気絶させられないかと…」


流石に今回は大丈夫だと思うけど、皆が怯えた目でわたしを見ていたので大人しくシルバくんの意見に従うことにしました。


"そろそろ出発致します"


はい、よろしくお願いします。


「ユウリ様、カーザでお待ちしてます」


うん。カーザの皆によろしく。


"では、参ります"


4人を乗せたハンサママが空へ飛び立つとあっという間に見えなくなった。


次はフェルくんと水川さんと十朱くんで、最後はわたしとシルバくんとアセナさんとハンサちゃんだ。


ハンサママが戻ってくるまではお庭でまったりする。


で、緑木さんは帝国のどこで生活していくのかい?


「お城で働かせてもらうことになりました」


そうなんだ。何かあれば連絡してね。


「咲来さん。色々ありがとうございました」


いいのいいの、お礼なんか。

ただ、無理だけはしないでくださいね。


で、帝王様。

帝国はこれからどうする予定なんですか?


「わしは当初の予定通り死んだものとするが、次の王の側近として落ち着くまでは城におるつもりだ」


あら、本当に死んだものとするんですね。

それで次の王はどなたに?


「こたびの騒ぎに惑わされず、亜人たちの世話をしていた者がおったのでその者に任せるつもりだ」


えっ、そんな人が帝国に?


「疑わしいかな。」


えぇ、まぁ、ちょっと。


「はっはっは!素直なことだ。そなたも知っているものだ。心配ない」


知ってる人ですか?うーん、どなたでしょう?


「魔術師長だ」


あー!おじいちゃん!

亜人さんたちのことも気にかけれくれてたんだ。


「左様。まったくあやつには敵わん」


おじいちゃん全てを帝国に捧げますって言ってたし、確かにいい王様になりそう。


「そなた、あやつをおじいちゃんと呼んでおるがな、あやつはまだ40過ぎだぞ」


えっ、うそ。

全然おじいちゃんじゃないじゃん…


「あやつも色々と苦労が多いようでな…」


・・・今度会うときには優しくしてあげよう。


その後戻ってきたハンサママにフェルくんたちが乗り込み、夕方にはわたしたちの番になった。


帝国の皆々様、色々お世話になりました。

またお会いしましょう!




こうしてわたしは帝国をあとにした。




ようやく帝国から旅立てました。

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