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いつのまにやら聖母様  作者: 芍薬百合子ぼたん鍋
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激闘から5日。

わたしたちはいまだに帝国にいた。


教国にいた英雄さんたちやフェルくん、レオくん、ハンサちゃんはハンサママにお願いして連れてきてもらっている。


緑木さんと英雄くんだけではなく全員揃っていた方が色々都合がいいからね。


あの突撃の後のことを話すと、まずは帝国で一番偉い帝王なる人物を幽閉されていた城の端にある高い塔から救出した。


正しくは破壊されて崩れないのが不思議なくらいボロボロの高い塔の壁に張り付いて震えていたところを救出した。だけど。


この帝王様、世間的には病で倒れたってことになってたらしいが、実際は呪術師とお姫様と一部の家臣に嵌められて幽閉されていたそうだ。


このまま静かに死を待つだけか…

という考えは一切なく、むしろチャンスが必ずやって来ると信じてずっと鍛えていたとのこと。


なるほど。それでムッキムキなんですね。


聞けば帝王様の祖先はカーザの出だとか。

つまり、脳筋ですね。納得。


で、この脳筋帝王は帝国の亜人の迫害をよく思っておらず、改革を推し進めようとしところで塔へお引っ越しを余儀なくされた。


・・・・・


帝王、いい奴やん!

滅んでもらおうと思ったけど、このままトップに返り咲いちゃってもいいんでない?


「いや、こたびの混乱は国として責任をとらねばなるまい。その為にも帝国は滅んだ方がよいであろう」


あらやだ。ただの脳筋じゃないのね。

それならわたしの話しに乗りませんこと?

損はさせませんわよ。


「ほう。なにやら面白そうではないか。話だけでもきかせてもらおう」


わたしは今後の帝国についてプレゼンを開始する。


まず、帝国は一度滅んでもらうので、帝王様には死んでもらいます。


「死…そうか…いや、未練などない。ここは潔く己が運命を受け入れよう」


いやいや、本当に死んでもらっちゃ困るんです。

要は死んだことにして別の人間として生きてもらいます。


「なるほど、別のものとして生きるか。して、そなたの考える新しい人生はどのようなことをすればよいのかな」


えっと、提案しておいてなんですけどいいんですか?


「無論。むしろ帝王でなくなると考えるだけで楽しみしかないな」


た、大変だったんですね。


「まぁ、幽閉されるくらいにはな、ガッハハハッ!」


ポジティブの塊や。


そんなこんなで元帝王様の人脈をフル活用して帝国を新たな国へすべく動き始めたのが5日前。


この5日で奴隷にされていた亜人たちは解放され、帝国が滅んだことは国民にも通達された。


貴族とかはてんやわんやだけど、帝国の民は動じなかった。

むしろこの変化を喜んでいるようだった。


うん。この様子なら問題ないだろう。






で、現在。


新帝国にみんなが集まって何をしてるかというと、今後の身の振り方について話し合うことになった。


さぁて、ここからはわたしたちのこれからを決める会議を始めますかね。



若干スランプが襲いかかってきてます。

出来る限りの更新は止めないつもりです。

踏ん張りますのでこれからもお付き合いいただければ幸いです。

よろしくお願いします。

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