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いつのまにやら聖母様  作者: 芍薬百合子ぼたん鍋
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馬車組が夕方に教国本部に到着した。


流石にこのタイミングで帝国に向かうことはせず、明日の朝にハンサママに乗って出発することになった。


死ぬ一歩手前の恐ろしい思いをしたのによく乗る気にったなとお思いだろう。


わたしだって乗るつもりはなかったさ。


しかし、ハンサママ曰く


"今度はちゃんと風除けの魔法をおかけいたしますので、大丈夫です"


とのこと。


今度はって、それは忘れたらアカンやつやで。


"人を乗せるのは久しぶりだったのもので失念しておりました"


・・・さいですか。


まぁ、そういうことで一番の問題点である移動についてはこれが最善ということになりハンサママに乗ることになったわけです。


これで明日の朝出発すれば夕方にはカーザに到着し、明後日には帝国に乗り込めるとのこと。


あとは、帝国に乗り込むメンバーなのだが、これが揉めに揉めた。


ハンサママの定員は4名。


わたしは確定なので、残り3名となるのだが誰が行くかでかなり揉めた。


ぶっちゃけ一人でもいいのにと思ったが、そうはいかないわけで。


ちなみに立候補したのは


シルバくん

フェルくん

レオくん

ガルくん

緑木さん

アセナさん


の5人と一匹である。


初めは実力でとか言い出したので、人様のお家で暴れるなバカヤロウとたしなめたことでわたしが選ぶことになってしまった。


それならばとあみだくじでメンバーを決めた結果。


シルバくん

ガルくん

緑木さん


が選ばれた。


フェルくんとレオくんは明らかに凹んでいたが仕方ないと納得してくれたのだが、アセナさんは駄々をこねにこねて結局一緒にいくことになった。


小さくなって乗るなら問題ないだろうということと、床をゴロゴロしながらヤダヤダ攻撃を延々としてくるので面倒くさくなってオッケーしてしまった。


世のお母様方は本当に大変ですね…


あとは作戦だが、とりあえずハンサママに帝国のお城に突撃してもらい、緑木さんの案内でお姫様のところまでノンストップで突き進むことにした。


帝国もまさか空から突撃してくるとは思うまいて。


そして今回はなんと言ってもスピードが命。


いかに相手に時間も情報も与えずに短時間で制圧するかが鍵となる。


それを可能にするために特攻隊長はアセナさんにお任せして、場合によってはわたしも封印されし風魔法を使うつもりだ。


全力で。


そして作戦が完了次第、教国に帰還することになる。


かなりざっくりしているが、要は臨機応変にその時その時で対処するかたちだ。



それを人はノープランと呼ぶけどね。



短期決戦のため、居残り組はこのまま教国で待機してもらう。


ただ2週間経っても戻ってこない、連絡が取れなくなった場合は作戦失敗ということで、英雄さんたちのことをお願いね。


縁起でもないと怒る皆に、わたしは幸せ者だなとしみじみする。


まぁ、そんなことにはならないとは思うけど。


なんせ、わたしのゴーストがそう囁いたからね!


・・・・・・


ごめん…今回はただ言いたかっただけでなんにも根拠はないの。


だからそんなキラキラした目で見ないで!











そんなこんなで、翌日わたしたちは帝国に向けて飛び立った。





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