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いつのまにやら聖母様  作者: 芍薬百合子ぼたん鍋
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まずは道具屋で購入した地図を広げて、現在地の確認とこれからの行き先を決めることにした。


地図は世界全体が書いあるけどそれほど詳しくはない。

かなりざっくりしたものだ。


この世界は広大な森と砂漠地帯を挟んで北と南に別れてれていて、南側の大地には魔王がいて常に北側の大陸を狙っているとかいないとか。そして地球と違って丸くはないそうです。丸いのかって聞いたらドン引きされましたよ…


ちなみに私たちがいるベルニア帝国は北側の大陸の北西に位置している。


大陸の北と西は険しい山岳地帯がひろがってるだけで、東の方にいけば海があるそうだ。


また中央にある森と砂漠は広大なうえ強い魔物がウジャウジャいるので、人は住んでいないらしい。というか住めないとのこと。


「ユウリ様、何処に行きたい?」


選択肢は海があるという東しかない気がするけど。


ちなみに海について聞いてみるが、2人とも行ったことがないそうだ。

私としては帝国から離れられればいいので、とりあえずはざっくりと東に向かうことにする。


途中の町で色々情報収集しながらその都度ルートを決める方向で。で、一番近い目的地はどこになるのかな?


「まずは、ここから歩いて1日ほどのところにある町を目指すのかよいかと思います。」


なるほど。初めての旅としては1日で到着できるのはありがたい。


そこからさらに東の方向に5日ほど歩けばそれなりに大きい町があるそうなので、そこでまたそこで情報収集することにする。


問題は街を出れば出るという魔物と盗賊である。


「ちなみに、ユウリ様は戦闘は…」


あ、無理です!キッパリ。


現状として私に戦闘は無理なので、腕に覚えがあるというフェルくんとシルバくんに頼らざるをえない。

しいて言えば、回復魔法なら出来るわけだが。それだけである。


そんな訳で行き先は決まったし、次はステータス関連について聞いてみることにした。


「人にはレベルというものがあって、基本的に高ければ高いほど強いといわれています。ですが人によって成長率が違うので同じレベルでも違いが出ることがあるのです。」


その他に、HPは体力と生命力を表していてレベルが上がれば数値が上昇し0になると死ぬ。

MPは魔法やスキルを使うのに必要なものでこちらもレベルが上がれば数値は上昇して0になると意識がなくなる、とのこと。


そしてスキルだが、これもまたレベルがあり、こちらは中々上がらないので、一つでもレベルが上がれば出来ることが増えたり、威力が増したりするらしい。


ちなみに2人のレベルとかは聞いても?


「もちろんです。私のレベルは49で風と水の魔法に製薬のスキル、さらに弓のスキルを持っております。」


「レベル25。剣術と身体強化のスキル。体力はあるほう。あと、少しだけ探索出来る。」


おお!流石腕に覚えがあるというだけあってなんとも頼もしい限りだ。


それに比べて、わたしはレベル1。

白魔法はそこそことして、持っているスキルは自動翻訳を除けば鑑定とアイテムボックスという完全なる非戦闘員。

しかもHPとMPはどちらも成人となる15才で大体100だそうだ。

MPはいいとしても、HPは子ども以下。


これってすぐ死ぬってことだよね?

このままだとただの物凄いお荷物でしかない…


よし、戦闘以外なら役に立つことをアピールしよう。

まずはアイテムボックス君の番だ!




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