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いつのまにやら聖母様  作者: 芍薬百合子ぼたん鍋
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服屋を出ると、次はご飯を食べることにした。


時刻は昼過ぎ。2人は昨日から食べていないとのことなので急ぎおばちゃんたちにオススメされたご飯屋さんに向かう。


なんとなーと予想していたことだが、ご飯屋さんにも、その後に寄った道具屋さん、武器を売ってるお店、食料品店など全てのお店で色んなおばちゃんにお世話になった。


「本当にいい男ねぇ。」


どうやら服屋にいたおばちゃんたちがオススメしてくれたお店に話を通してくれていたようだ。


ありがたいと思うと同時に、おばちゃんたちのネットワークに若干恐怖を感じたのはヒミツ。


結局、あれこれとお店をまわって買い物が完了したのは夕方だった。思ったより時間がかかってしまった。


2人の買い物はそんなになかったのだが、私があまりにも何も持っていなかったので色々買わなくてはならず、申し訳ない。


決して、おばちゃんたちに捕まっていたわけではない。


流石にこの時間からの出発は旅の素人である私には無謀であると判断して、もう一晩この町で過ごして朝早く出発することになった。


買い物しながら呼び方について協議してみた。


2人は私のことをさらっとご主人様と呼ぶ。

自分達のことは呼び捨てで構わないというが、私は呼び捨てなんてできないし、ご主人様なんて絶対に嫌だと断固拒否した。


「しかし、ご主人様はご主人様ですから。」

「ご主人様。」


お互いの主張は平行線をたどり最終的に、私は2人のことをフェルくん、シルバくんと呼び、2人は私のことをユウリ様と呼ぶことで手を打つことにした。


ご主人様とか、どこの喫茶店だよ。

ユウリ様だって全然納得できていないので、近い内に見直しを提案することを心に誓う。

様なんて言われたことないからむず痒いったらありゃしない。


宿は昨日と同じ宿でお世話になることにした。


「あ、お客様、お帰りなさいませ!」


どうやら宿の人にはもう一泊すると読まれていたようでちょっと恥ずかしかった。


今回は個室を2部屋お願いする。

わたし一部屋、フェルくんとシルバくんで一部屋である。


「私たちは大部屋で構いません。」

「個室、もったいない。」


と言われたが荷物もあるし、いくら魔法で傷は治ったとはいえ、少しでもゆっくりしてほしと言えば渋々了承してくれた。


今回はちゃんと夕食を食べて、もちろんお風呂も堪能した。


そして、夕食後は私の部屋に集合してこれから何処に向かうべきかと旅の注意点等を会議することにした。




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