アーシャへ。
アーシャへ。
自分で自分を素敵だなんて言うようじゃ、まだまだ子供だね。大人のレディはそんなこと自分で言ったりしないからね。
ジャンさんに会ったんだ。首都は広いはずなのに、そんなに運良く出会ってしまうだなんて流石アーシャだよ。先に部屋に入ったみたいだけど、勝手な事はしてないよね? 昔、少し部屋を開けてた間に部屋中をコスモスだらけにしたことは許してないから。くれぐれも、余計な事はしないように。
さて、漸くこっちの冬支度が終わったから、この手紙を出したらそっちに出発するよ。多分、アーシャにこの手紙が着いて四日後かな? 落ち着くまではそんなに時間取れないと思うけど、会いに来てくれたら嬉しいな。
おばさんは大丈夫だよ。うちの親もだけど、町の皆も気にしてるし。アーシャが絵葉書一枚じゃなくてちゃんと手紙も寄こすようになってからは、毎日楽しそうだよ。最近はアーシャに毛糸のケープを送るんだって張り切って毎日編み物してる。綺麗な紅色をしているから、おばさんから届くのを楽しみにしててあげてね。
それじゃ、そろそろ出発の準備を終わらせないといけないから、これくらいで。
手紙と共に幸運を。
クリスより。