2:生徒会副会長、藤尾実親
人探しならとりあえずその人に連絡を取りたいところだけど、僕はスマホどころかガラケーも持ってないので、地道に探すしかない。
まぁ、急いで連絡を取りたい訳でもなく、今のところする仕事もないのならと思い、僕はのんびりと歩いて会長がいそうな心当たりの場所、とりあえずは生徒会室にやって来た。
荷物を置いてるのはここだから、特に用がなければここに戻るだろう。
「失礼します」
「ん? 扇か。ちょうど良かった」
いつものようにノックを二回してから入ると、先客がいた。探し人ではなかったけど。
一八〇を超える身長に、涼やかな顔立ちによく似合う眼鏡。着ているのが制服のブレザーではなく、パリッとしたスーツなら若いけどエリート官僚とか弁護士に見える、インテリ系イケメン。
そんな色んな意味で羨ましい、副会長で合沢先輩と同じく新三年生の、藤尾実親先輩が、机の上で縦横三〇センチくらいの大きさの段ボール箱にマジックで何かを書いていた。
「こんにちは、副会長。ちょうど良かったって、僕に何か用ですか?」
「あぁ。ちょっとこの段ボール箱を体育館に運びたいから、人手が欲しかったんだよ。 他に用があるなら、俺一人でいいから、そっち優先してくれ」
副会長は、自分が何かを書いていた段ボールをポンポンと叩く。箱はそれ一つではなく、生徒会室の端っこにあと一〇個ほど積まれて置かれている。
そして箱の表面には、それぞれ「野球部」「美術部」「オカルト研究会」などと、部活名が書かれているのに気付き、中身を察する。
「部活勧誘のチラシですか?」
「そう。去年は勧誘チラシの枚数規定も、勧誘する時間帯も無視する奴らが多かったからなー。今年はきっちり、枚数をこちらでチェックして、チラシも時間まで体育館の倉庫にブチ込んで置く予定だ」
去年の入学式の惨状を思い出して遠い眼になって確認した僕とは対照に、副会長は面白そうに笑って答えた。
うちは進学校で勉強に力を一番入れてるけど、部活も全国大会などまでいくものがいくつかある強豪校だ。そのため、新入部員勧誘が激しい。
勧誘チラシをあまり多く刷っても、興味ない人はもらってすぐ捨てるだろうからエコじゃないし、ポイ捨てされたら学校内ならまだ美観の問題で終わるけど、学校外なら学校とその部活の責任になってしまうので、チラシはどの部活も新入生の人数分、二〇〇枚が上限。
そして、部活勧誘をしていいのは、入学式とクラスのLHRが終わった後から、夕方の四時まで。
きっちりそう決められていたんだけど、少しでも優秀な後輩が欲しい、人数合わせでいいから一人でも多く欲しい人たちは当然いるし、そういう人たちがこういう規則を守る訳がない。
なので去年の入学式は、式が始まる前から規定枚数以上のチラシを刷って持った先輩たちが、新入生に強引に渡して勧誘して、新入生から顰蹙を大いに買うわ、新入生がいらないチラシを、在校生が余ったチラシをポイ捨てしたから、せっかく桜が綺麗な時期なのに地面は桜の花弁よりもぐちゃぐちゃのチラシが多いわという、入学式が何とも残念な思い出になってしまった。
そのことを二か月ほど前に生徒会の会議で、今年はどうやってその事態を防ぐかが議題になったんだけど、その議題は皆が意見を出す前に、「私がやるから気にするな」という会長の勇ましい一言で終了したのを覚えてる。
そうか、会長。枚数もチラシ配布許可を取った部活もきっちりチェックして、さらにそのチラシを預かってフライング配布を出来ないようにしたのか。
「……たぶん明日、余所で余分に刷ったチラシを入学式前に配る奴を見つけたら、会長の足技が炸裂するんでしょうね」
僕はまた目を遠くして、さほど遠くない未来図を語る。
去年、特に顰蹙を買ったサッカー部と漫画同好会、今年は大丈夫かな? また同じことをやるつもりなら、ご愁傷様。五体満足で済めばいいですね。
「いや、足技は多分炸裂しない。さっき、お嬢がチラシと一緒にダン箱に、浅黄色の単衣と、祭りの景品でありそうなビニール製の刀を入れてたから」
「あの人何番隊の組長になる気!? って、さっき入れてたってことは、会長、ここにいたんですか?」
反射で突っ込みを入れてから、副会長のセリフ内の「お嬢」に気付く。この人と会長は親戚、親が従兄弟同士で、赤ん坊の頃から幼馴染み。さらには会長の家が本家的なものらしく、その為か副会長は会長のことを「お嬢」と呼ぶ。
ちなみに「お嬢」と呼んでる割には、忠誠心とかそういうものはかけらも感じられない。
たぶん、「お嬢」は敬称とかじゃなくてただのあだ名みたいな認識なんだろう。お互いに。あの人、何故か自分の名前が嫌いらしいから、副会長の気遣いかもしれないけど。
「何だ、もしかしてお嬢を探してたのか? それなら残念だな。つい十分くらい前まで枚数と、配布許可取ってあるかの最終チェックを俺がいなくても一人で全部やる気かって勢いでやって箱詰めしてたけど、さっき他の奴らに呼ばれて出て行ったところなんだよ。
入学式の看板が壊れてたーとか、泣きつかれてたな」
副会長の言葉で、自分の顔が強張るのを感じる。
自分でもわかったのだから、当然向かい合ってる副会長も気付き、彼は自分の眉間に指を差して呆れた声音で言う。
「扇、眉間の皺がすごいことになってるぞ。せっかく可愛い顔してんだから、そんなとこに皺を作んな皺を」
「可愛いって言われても全く全然、これっぽっちも嬉しくありません!!」
「あはは! 悪い悪い! でも、そんな顔してたらお嬢もそう言うぞ!」
副会長のからかいに、僕が反射的に噛みついた反応をすると、実に楽しそうに彼は天井を仰ぐぐらいのけぞって笑う。
普段はあまり似てない二人だけど、こういう時だけ妙に副会長と会長は親類なんだなと実感させられる。
会長より常識人だけど、この人も基本的に人をからかったりするのが好きな人なんだよなぁ。
……それを嫌だと思わせないくらいに、底抜けに明るい所もよく似てる。
* * *
「……会長が言うのわかってるんなら、せめて副会長は言わないでくださいよ。気にしてるんですから」
僕には持ちえないその明るさが何だか悔しくて、僕は頬を膨らませてそっぽ向いた。子供っぽい拗ね方が、我ながら嫌になる。
「いやー、それは無理だ。もう扇は周りに『可愛い』って言われないようにするより、それを受け入れた方が早いし楽だと俺は思うぞ」
「そんなの僕が一番わかってますけど、絶対に嫌です!」
しかし僕の抗議は、笑いながらあっさり却下された。
わかってますよ! 自分がもうどうしようもなく女顔であることも、低身長であることも、いくら運動しても華奢な体格であることも!
生まれてこの方、男子トイレや男子更衣室にいて他の男性にびっくりされなかったことはないし、制服着てるのに女子生徒だって間違えられるし、水着だと二度見三度見は当たり前ですよ!
授業のプールでも、クラスメイトや先生に一瞬びっくりされるんですよ! 皆が慣れた頃には、夏休み始まる直前でもうプールの授業なかったし!
初見で男だって気付いてくれたのは会長ぐらいですよ!!
あぁ、もう本当に嫌だ。自分の名前の次に僕は、自分の容姿が嫌だ。
時々、「女の子に可愛がられて羨ましい」とか、「女顔とはいえ、顔が整ってるんだからいいじゃん」とか言う人がいるけど、異性としてではなく愛玩動物的な意味で可愛がられても嬉しくないし、男に告白だけならまだしも、痴漢やストーカーされるくらいなら、しかもそれが割と頻度高いのなら、いっそ不細工の方がマシだ!
「……おーい。扇。俺が悪かったから帰ってこーい」
自分のコンプレックスが爆発して、ぶつぶつと自分の容姿について日頃の不満や愚痴を呟き始めた僕をさすがに不気味に思ったのか、副会長が遠慮がちに声をかけた。
けど副会長では、僕をコンプレックスによるネガティブスパイラルから抜け出させることはできない。
むしろ副会長を見てると余計に劣等感が肥大して、卑屈になる。何だ身長180センチ越えって。僕より20センチも上って何だ。
「……いいですよね。副会長は。身長高くて、男らしくて、名前も武将みたいでかっこいいし」
「はぁ? 何言ってんだ? お前、俺がどういう奴か知ってるだろ? 知ってて、そういう事を言うか?」
僕の嫉妬丸出し、卑屈な羨望に副会長は不愉快そうに眉を歪めた。
あ、しまった。
そう思った時はすでに遅く、副会長は僕の肩をガシッと掴み、真顔で言った。
「おい、扇。お前な、俺とお前の体を交換できるんなら俺は、今すぐにでも交換してやるよ。つーか、くれ! マジでくれ!
お前なら、ナチュラル系、妖精系、絵本系、森ガール!! 俺のどストライクな、フリルとレースがてんこ盛りな服装が完全完璧パーフェクトに似合うんだよ!」
僕はネガティブスパイラルから抜け出せたけど、代わりに藤尾実親副会長の乙メンスイッチが入ってしまった。
* * *
「着ませんからね! たとえ下がズボンでも、着ませんからね! 副会長手製の服は! 絶対に!!」
「そこを何とか! せめてカーディガン! もしくはパーカー! お前寒がりだろ! 真夏以外、真夏でも冷房がついてたらロングカーデ常時着用してるじゃん! それを俺の作った奴で……」
「だから、貴方の手製の服は全部レースとフリルがひらっひらのふりっふりじゃないですか! 花やらビーズやらもついてるし! あわせが左前なんて、もはや何の救いにもならないくらいの女物でしょーが!!」
僕の肩を掴むというか縋りつく副会長を、断固拒否の叫びを上げながら何とか引き離す。
しまった、最近は大人しかったから忘れてたけど、この人が一番会長に似ているところは、人をからかう所でも明るい所でもなく、こういう自分の趣味に関して強引な所だった。
副会長。僕は貴方の趣味を否定するつもりはありませんよ。貴方が作ってくるクッキーやらマフィンやらケーキはすごく見た目も可愛ければ味も美味しいし、貴方の作る服は着る人が着ればそれこそもう本当に絵本の住人か妖精にしか見えないくらいの出来と可愛さです。
インテリクールな見た目が何だ。思う存分、その趣味と才能を好きに生かした方が、本人も幸せ、貴方と同じ趣味の方も可愛いものがたくさん見れて幸せでしょう。
でも、僕を巻き込むのはやめてください。お菓子をくれるのは素直に嬉しいですし、ファッション雑誌でどれが可愛いかの意見を訊くのも別に苦じゃないです。男一人で行きにくいから、女顔の僕をカモフラにレディース服売り場や雑貨屋とかに連れて行くのも、正直嫌ですけど日頃のお礼になるのなら構いませんよ。
ただ、僕に着せるのはやめろ。本当にやめろ。僕は着せ替え人形じゃない。
「だからお前と俺の体が交換できたらいいって言ってんじゃねーか!」
僕の心の声は駄々漏れだったらしい。最後の方は敬語を投げ捨ててたけどそれを咎める気はないらしく、実際できるのなら僕もしたいことをやっぱり真顔のまま副会長は言い切る。
「交換って……、副会長、女装したいんですか? そもそも、前から思っていたんですけど副会長って、ただ単に可愛いものが好きなだけですか? それとも……」
「ただ単に可愛いものが好きなだけだ。女になりたいとは正直思ってるけど、それだってこの趣味が引かれない、堂々とできる、女性限定のスイーツ食べたいって理由だ。性同一とかではねーよ」
僕のドン引きしてる様子と質問でさすがに正気に戻ったらしく、副会長は僕ともみ合っていた時にずれた眼鏡の位置を直しながら答える。
あぁ、良かった。ぶっちゃけ心は女だと言われても、それはそれで納得するだけで嫌悪感はないけど、今更女性として扱うのはさすがに難しい。違和感の塊だ。
けど、またそれはそれで疑問が湧き出て来る。
「じゃあ、何で僕と体を交換したがるんですか? 女装がしたいのなら、ご自分ですればいいじゃないですか」
「そんなキモイもんをやらかすくらいなら、お嬢に着せた方がマシだ」
即答だった。前半はともかく、後半が会長に対して失礼すぎる。確かにあの人、間違いなく美人と言える容姿だけど、身長高いし可愛いよりも綺麗や格好いい系の顔立ちだから、副会長好みな服装は似合わない。
でも、お嬢と呼んでるのなら、もうちょっと上辺だけでも敬った方がいいじゃないかな。
「言ってんだろ? 俺は可愛いものが好きなんだよ。俺みたいなでかい男がレースフリル身に着けても、お巡りさんこの人ですにしかならねーのに、誰がしたがるか。
けど、お前なら! 扇の外見なら俺は間違いなく女装男子に目覚める! それだけお前は、俺の専属モデルにしたいくらい、お前を見てるだけで創作意欲が溢れて止まらないくらい、かわいすぎて逆にお前が本当に女でも着せ替え人形にしか見えなくて恋愛感情なんて一切湧かないくらいにどストライクなんだよ!」
「何も嬉しくありません」
また副会長のテンションがやたらと上がっていくけど、僕のテンションを反比例で落ちていく。勝手に目覚めてください。僕の知らない、関係のない所で。
「いいから副会長。これを体育館に持って行くんでしょう? 早く持って行きましょう」
もうこれ以上この話を続けたくもなかったので、僕は無理やり切り替えて、とりあえず机の上に乗っている段ボールを一つ抱えた。
「おう。忘れるところだった」
副会長は基本的に仕事に対して真面目な人なので、僕の言葉でさっさと趣味の熱弁モードから普段の仕事モードにスイッチを入れ替えてくれた。この人は、乙メンモードと仕事モードがきっちりスイッチで別れているからまだ楽。
会長はというと、趣味モード悪ふざけモードのまま仕事モードにも入れるから、会長からのからかいがいつまでたっても終わらないくせに、仕事はきっちり会長一人で終わらせる。有能な分、あの人は本当に厄介。
そんな愚痴と、これを運んだら次はどこを探そうかと考えていたら、眉間にぱちんと小さな衝撃。
ほとんど痛くない、ただ少しぼんやりしていた僕の意識をこっちに向けさせる程度に加減にしたデコピン。
犯人は、副会長。
「皺は消えたな。お嬢に会うなら消しとけ、そんな下らねー嫉妬で出来た皺なんて」
くだらない話の発端を、掘り返された。思い出された。
他の誰かに呼び出されてどこかに行った会長。
僕はその、「他の誰か」に嫉妬した。副会長の言う通り、下らない嫉妬。
僕とあの人の関係は、先輩と後輩。上司と部下。あとはせいぜい、友達だと思われていたら良い方。そんな僕が、嫉妬をする資格なんてない。
性別すらもわかっていない「誰か」に、嫉妬なんてバカらしい。
……それでも、僕は面白くなかった。
今すぐに走り出して、会長を見つけて、会長を呼び出した「誰か」に言ってやりたかった。
「会長は僕のだ!!」と、あまりに幼くて、身勝手で、醜い独占欲を。
……それは恥ずかしいことに、副会長にはお見通しだった。
* * *
「……ありがとうございます」
「んー? 何か言ったか?」
確かに、そんなものを会長に見せるべきじゃない。
会長なら見ても、「何だ、扇歌くんはそんなに私のことが好きか。そーかそーか。私も君のこと可愛いから大好きだぞー!」とか言って、ムツゴロウよろしく僕の頭を撫でまわすのが目に見えた……というか実際に何度かあったけど、僕の薄っぺらくて安っぽい、でも確かに存在してるプライドがそれを許さない。
だから、眉間の皺を消してくれたお礼を呟いたけど、副会長は爽やかに笑って流す。
……何だこの余裕は。たった一年しか歳は違わないのに、何がこんなにも違うんだ?
また今度は別の嫉妬が湧き上がりそうだったので、僕は「何でもないです!」と無理に気持ちを切り替える。
でも、副会長にはやはりお見通しで、くつくつと笑われた。
「副会長! 僕はまだ持てますから、上に積み上げてください!」
「お、いいのか? じゃあ乗せるから、無理なら無理って言えよ」
それが悔しいやら恥ずかしいやら、せめて顔を隠したいの一心で副会長に僕が抱えてる箱の上に他の段ボールを重ねてもらう。
とん、とん、と二つ重ねられて、僕の顔が段ボールにふさがれて見えなくなる。
「だいじょーぶか?」
「うーん。重さはまだ平気なんですけど、さすがに視界が……」
そこまで言って、僕はもう少し数を重ねて、かつ視界を確保できる持ち方を思いつく。
「あ、待ってください。ちょっと持ち方を変えます」
「いや、無理しなくていいぞ。確かに何回も往復するのは面倒だけど」
副会長は気を遣ってくれたけど、実際僕は重さで言うならまだ余裕で持てたから、「大丈夫です」と答えてその場に膝をつく。その体勢のまま、両手で持っていた段ボール三つを片方の肩に乗せて、横を手で押さえる。
うん、これならもう片方の肩に同じだけ乗せられる。
「副会長、僕の左肩にも段ボールを置いてくれませんか?」
「お、おう?」
なんか副会長が疑問形で返事された。? 何で?
僕も副会長もお互いに戸惑いながらも、副会長は僕の肩に箱を追いてゆき、三つ重ねた所で僕は立ち上がる。
「……おい、扇。無理すんなよ?」
「? 平気ですよ。扉は中腰にならなくちゃ通れませんけど、重さは余裕です」
副会長が心配そうに視線や手を彷徨わせているから、僕はその心配は杞憂だという証明に、箱を持ったまま歩き、生徒会室から廊下に出る。
「ほら、大丈夫でしょう?」
「……大丈夫であって欲しくなかった」
僕が振り返って尋ね返すと、副会長が頭を抱えていた。何故?
「……扇。その箱な、ほとんど満杯に部活のチラシが入ってるんだけど」
「あぁ。重さからしてそうでしょうね。チラシですから、重さは均等、中身に安定感があって、持ちやすいです」
重さではなくバランスを心配してるのかと思って、そちらも問題ないと答えたのに、副会長から漏れた溜息は明らかに、安堵ではなく失望というか……「どうしてこうなった?」とか、「違う、そうじゃない」と言いたげな溜息だった。
副会長は頭を抱えたまま、言った。
「……扇。お前、十分に男だよ。ひと箱に紙が四〇〇〇枚くらい入ってる箱六つ持ってまだまだ余裕って言えるお前は、少なくとも俺以上に男だ。
つか、お前のその細腕のどこにあんだよ、その筋肉は。化け物か」
やたらと遠くを見つめる目で嬉しいような微妙なような、とりあえず間違いなく失礼な感想を言われた。
藤尾実親:十七歳。新三年生。生徒会副会長。
座右の銘は「私は誰の意見にも賛成したいとは思わない。私は自分の意見を持っている」
実親のモデルは胡桃ちのという四コマ作家さんの「ミッドナイトレストラン7to7」のこわもて甘党乙メンパティシエなマサと、同作者の「あつらえ王子きせかえ姫」の森ガール大好きな乙メン針子男子高校生の玻璃川。とりあえず、私の知ってる乙メン男子を混ぜただけ。
元は常識人ポジ、会長の暴走のストッパー予定だったけど、あまりにキャラが弱すぎたので、扇歌の女顔設定の補強もかねて、乙メン設定にしたら暴走して、常識人、ストッパーというのがどっかいった。
もう扇歌がひとりで突っ込みを頑張ってもらうしかないな、この生徒会。
それでは、こんな何が言いたかったのかわからないあとがきまで読んでくださってありがとうございましたー!
明日か明後日あたりに別作品を投稿する予定なので、そちらも読んでいただけたら光栄です。