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平和な世界  作者: タフボーイ
第三章
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第四十一話

 ドール・・・人形?

 スライムとは別の魔物なんだろうか?

 しかし、恭輔がスライムに負けるはずがない。


「そう、あいつらに実体はない。幽霊みたいなもんだね」

「ゆ、幽霊・・・ですか?」


 美咲は全身に鳥肌が立ってしまった。

 人形と言えば、3歳の頃に遊んだ<お人形さん>しか想像していなかったからだ。

 それに、昔から幽霊などの霊関係が苦手だった。


「奴らは人の体に乗り移ることでその人の意識を奪う。その人が強ければ強いほど厄介だね」

「じゃあ恭輔も?」

「ドールの仕業だろうね」


 恭輔が敵になるなんて・・・。

 操られているとは言っても、戦いたくない。

 美咲は俯き、悲しそうな顔をしている。


「恐らく奴らのリーダーは長老に乗り移ってるはず。そいつを倒せば恭輔も自由になるよ」

「一般人を攻撃するんですか?」

「大丈夫、ドールが体から出たところを倒すからね。それより・・・」


 レイブンはそう言うと、美咲を見た。

 視線を感じ、美咲は顔を上げた。


「ハニーが狙われたら危険だね」

「え?私ですか?」

「うん、君にはとんでもない魔力が秘められている。それがドールに渡ったら・・・」


 レイブンはその後の言葉を濁した。

 ――私ってそんなに魔力があるんだ。


「とりあえず、もっと集落を見て回ろう」

「わかりました。それなら手分けした方が早いですね」

「そうだけど・・・大丈夫かい?」


 相当心配なのか、レイブンは困った顔をしている。

 ――そんなに頼りないのかなぁ?


「大丈夫です、任せてください」

「う~ん、何かあったらすぐに呼ぶんだよ?」

「はい、じゃあここに集合にしましょう」


 美咲はそう言うと、振り返り歩き始めた。

 その後ろ姿が見えなくなるまで、レイブンは不安そうに見ていた。

少し書き方を変えてみました。


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