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平和な世界  作者: タフボーイ
第二章
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第二十話

「どこに行けばいいのかな?」


 美咲は歩き始めたものの、道がわからなかった。

 美咲が首を傾げて見てくるので、恭輔は少し考え込んで、前を見つめた。


「このまままっすぐ行けば、小さい村があったはずだ。

 とりあえず、そこに行こう」

「村って、どれぐらいで着くの?」

「今からなら昼過ぎには着けると思う」

「じゃあ、急がなくても大丈夫だね」


 まだ朝なのですぐに着けそうだった。

 美咲達はゆっくり歩き始めた。


 ☆★☆★☆★


「これは・・・村だね」


 最初に着いた街が頭に残っていた美咲は呆然とした。

 その村はそこら中に畑が広がっており、いかにも村といった感じだった。

 若い人の姿は無く、老人ばかりだった。


「前はもっと人がいたはずなんだけどな」


 恭輔は高齢化の進んだ村を見渡した。

 すると美咲達に気付いた村人が近づいてきた。

 村人は白髪で腰も曲がっており、いかにも老爺といった風貌だった。


「おや、この村に人が来るとは珍しいのう」

「のうって・・・ベタすぎるだろ」

「うん、今どきそんなこという人いないと思ってた」


 二人は小声で話しながら、頷いている。

 老人は美咲と恭輔の顔を交互に見ている。


「折角来たんじゃから茶でも飲んで行かんかね?」

「いいんですか?」

「うむ、久しぶりのお客さんじゃからな」


 老人は髭を触りながら、笑っている。


「時間あるし、いいよね?」

「まぁ、いいけど・・・」


 美咲達は老人に案内されて、村の中に入っていった。


 ☆★☆★☆★


「ほー、二人旅なんて若いのにすごいのう。

 わしも若い頃はすごかったんじゃぞ」


 家に案内された美咲達は老人の話をずっと聞かされていた。

 正確には老人達、といった方が正しいだろう。

 客人が来たという噂を聞きつけた村人たちが、家に押し掛けていた。


「美咲、もう夜だぞ」

「そんなこと言ったって・・・」


 どれぐらいの時間が経っただろうか。

 日が暮れてしまったが、老人達の話は途切れることなく続いている。

 話を聞いている間に、夕食までご馳走になってしまった。


「おお、そうじゃ!もう遅いから二人とも泊まっていきなさい」

「誰のせいでこうなったと・・・」


 恭輔は睨むように老人を見ている。


「恭輔、善意で言ってくれてるんだから泊まろ、ね?」

「今から出発しても遅いし・・・仕方ないか」


 恭輔は諦めたようにため息をついた。


「おお、では早速部屋に案内しようかの」


 老人は立ち上がり、美咲達を手招きした。

 二人は立ち上がると、老人に付いていった。

GWは忙しいので、書けるときに書いていきたいと思います

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