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はじけたパンプキン

残虐描写あり。 ご注意を


 つい最近も、『この世界をみんなでいっしょに変えてゆこう』などとほざいていたノーム種族の王を消してやった。


 ノームは何の力もない代わりに、数が多く、頭がまわる。


 ほかの種族を取りこんで、自分たちが住みやすい場所をつくるのだとか言い《縄張り》を主張しはじめた。




 初めは気にもとめていなかったのだが、その規模が見る間に拡大し、魔力を持つ種族も次々に加わる様子が、気にくわなかった。




    消したノーム種族の男の名は、ジャック・パンプキン。



 お前のしていることが気にいらないから、ヤメロと忠告してやったのに聞き入れない強情な男。




 結果、話し合おうと招かれたむこうの城にゆき、豪勢な食事を食べたあとで、食事のお礼と称し、最大級の呪いを、その『 頭 』にかけてやった。


 見る間に赤黒くふくれたそれがはじけとび、さけびおののく残されたノームや弱小魔族たちを、おおいに笑ってやりながら、この立派な城を自分のものにすると宣言した。


 とたんに先を争ってザコどもが逃げ出したあの騒ぎは、今おもいだしてもおもしろい。



 

 数分でからっぽになった城の中を散策し、凝ったつくりの柱や天井に描かれた絵に、何の意味があるのかと眉をしかめて会食の大広間にもどれば、ジャックの身体が消えていた。


 

 不満げに口をまげるも、ノーム種族は『墓』をつくって、死んだ者をいつまでも覚えておこうとするおかしな種族だと聞いたことがあるので、気にするのをやめた。



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