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誰にでも言ってるんでしょ…その言葉。

作者: 夏目針鼠

あの人は言った「君は蝶のようだな」


「蝶のことを好きなやつも嫌いなやつもいるだろうが、それは全てに言えることだ。蝶のことを好きな人は蝶を見て、綺麗だと言うが、蝶からは自分が綺麗かなんてわからない、見えないからな。でも、周りの人は気づいているさ、綺麗な羽がついている事を。何が言いたいかって、君は蝶だ、綺麗な羽があること気づいていない。俺達には、ちゃんとその綺麗な羽が見えているのにな。教えてあげないといけない、君には、綺麗な羽がある。君は綺麗だってね。だから、顔を上げてくれないか。笑っている君が好きなんだ。」


そう言ってくれたあなただけど、私の事を特別視しているからそんな言葉を言うのではない。あなたは、女性に優しいから、きっと私みたいに、下を向いている女性がいたら同じようなことを言うのだろう。そう思って聞いていた。


「あれ?俺の言葉は、通り過ぎて行っちゃったのかな。」


何も反応しない私に、あなたはそんな言葉を発する。そうだね、通り過ぎていったかも。


何も言わず、あなたを残して部屋に戻る。

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