表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
105/216

第104話 意思の統一

「なあタイム」

「だから寝てるのよ」

「なんでこの状況で寝ていられるんだよ」

「時子の症状を抑えるのにナース(タイム)がCPUを占有したからよ」

「占有?!」

「ええ。無理だったけどね」

「ならもういいんじゃないのか?」

「……このまま眠らせておきたいわね」

「おい」

「ふふ、冗談よ。さ、起きなさい。マスターがお呼びよ」

「ふぁ………ああ。うにゅ……あ! マスター、おはよう」

「ああ、おはよう」

「………………って、ナース(タイム)! どういうこと」

「どうもこうもないわ。タイムも望んだことでしょ」

「ここまで望んでないよっ」

「嘘言わないの。タイムが望んでなければこんなことしないわよ。大体タイムがはっきりしないから私たち(タイムたち)で意見が割れてるのよ」

「う……だって……タイムには……無理だから。でもーー」

「ストップ! それ以上はダメでしょ。マスターが聞いてるのよ」

「あ……」

「なんの話だ?」

「ふふっ、内緒」

「また内緒か」


 意見が割れているってなんだ。

 意思は統一されているんじゃないのか?

 無理だから割れている?

 なにが無理なんだ?

 それが内緒って事なのか?

 そのうち話してくれるだろう。


「タイム、時子の汗を拭いてくれないか。このままじゃ風邪引いちまう」

「……マスターが拭いてやればいいでしょ」

「おい」

「……ふんっ」

「なんで機嫌悪いんだよ」

「マスターが時子に手を出さなかったからじゃないかしら」

「そんなんじゃないよっ。適当言わないで」

ナース(タイム)もタイムなのよ。適当なわけないでしょ」

「ぶーっ」

「マスター、時子の身体はナース(タイム)がやっておくわ。タイムと先に下で休んでて」

「いいのか?」

「いいのよ。身体のケアはナース(タイム)のお仕事なんだから」

「そっか。なら任せた。おやすみ」

「おやすみなさい」

「ぶーっ」

次回、進捗確認です

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ