第三話 同族殺し
さてさて無事死ぬことなく一日を耐え抜いた俺ですが、まだ恐怖があります。
それがウルフの死体です。
ウルフの死体からは死臭がとてもする。そして死臭とかはゴブリンやウルフからしたら餌がある事を教えているようなものだ。
そしてその餌を持っているのがはぐれ者のゴブリン?なのだ。
まぁーここまできたら誰もが想像つくだろう。餌をひとつ手に入れるつもりが生まれたばかりのゴブリンもいるのだ。
そりゃーこいつも殺して餌にしようと考えるのが当たり前だろう。
さて、これからどうしよう。まさに一難去ってまた一難だな。
でも今は辛抱だ。今を耐えきれば必ず進化して強くなれるし、俺の時代が来るはずだ。
よしこうなったらこの餌を罠として奇襲するしかないな。多分餌を見つけた時は必ず油断すると思うからその隙に殺そう。
そして、確実に一度で殺さないといけない。撲殺では駄目だ。
そうだ!刺殺すればいいんだ!!でもナイフもないし、確かナイフで人を殺すとしたら相当な腕力と握力が必要と聞いたことがあるな。到底今の俺にはそのような力もないし…
あー!こんなに無理ゲーなんだよ!せめてチュートリアルぐらい用意しとけや!!
愚痴を言ってもしょうがないせめて傷さえできれば出来ればどうにかなる。
そうだ!!眼を潰せばいいんだ!!眼を潰してその隙に撲殺だな。
よし、まずは準備で鋭利な物を作らないといけない。それは木の棒を削ればいいか。
あとはターゲットだな。それはゴブリンだな。
ウルフの場合嗅覚が優れていそうだから眼を潰した後にも反撃されかねない。
対してゴブリンは知能が低いからパニックになるはずだ。それとゴブリンの容姿を見てみたいからな。
俺は木の棒の槍のようなものを5本作り、洞穴の奥に隠れていると足音がきこえてきた。
そして現れたのはゴブリンだったが俺の思っていたゴブリンと少し違う。しかも単独で堂々と行動している。
(ゴブリンは群れで行動しないのか?いや、こいつはきっと進化個体だな。だってめっちゃでかいし、ゴリゴリでオーラみたいのが出まくってるぞ。こいつはホブゴブリンだな)
俺は慎重に様子を見ているとホブゴブリンは警戒も全くせずウルフの死体に近ずき補食し始めた。
(油断しまくってるな。これならおれでも殺せるぞ!落ちつけよ、失敗したら待っているのは死だからな)
こうして自分に活を入れ、様子を窺っているとなんとホブゴブリンは寝た。
(えっ!!寝ちゃった!!どんだけ余裕ぶっこいてるんだよ。今なら殺せる。俺の経験値になってくれ)
俺が木の槍を2本持ちホブゴブリンに刺した。
「ギギギッギ!!」
俺は構わず岩を投げ続けた。
「ギギギギッギギ!!」
「ギギギッギギギ」
俺は構わず投げつずけるとボブゴブリンは息絶えた。
それと同時に力が漲ってきて満たされた感覚になった。
(なるほど、進化の準備が完了したんんだな。それにしても俺は本当にゴブリンだったな。でもホブゴブリンは醜い顔だった。何故だ?まぁー今はいいかそれよりも進化だな。理想は精霊とかになって人間とかに会ってみたいんだけど無理だろうな)
俺はモンスターに転生した時は前から人類の敵タイプよりも人にまぎれて共存したいタイプだかな!!
だから精霊と言えば人類の味方や神聖視されているから精霊になりたいいんだよな。
さて、彼は無事精霊に進化出来て人間と共存できるのでしょうか?