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30.細野の戦い(3)
一方その頃、米村山城と徳葉城において援軍の準備が整い、両軍共に細野城に集結すべく進軍していた。
忠益が放った使者も無事に細野城へ帰還し、援軍が間もなく到着しようとしていた。
忠益
「元兵衛殿と元阿弥殿が揃えば何も恐れることは無い。この戦は我が軍の勝利であることは間違い無かろう。」
忠益は勝利を確信したかのような表情で言った。
先程までの自信の無い表情とはまるで打って変わった表情であった。
ほどなくして、坂上元兵衛率いる米村山城の援軍が細野城に到着した。
・現在の村上軍の状況
村上軍(総兵数 10,000人)
細野城主「明石忠益」
計 5,000人
米村山城主「坂上元兵衛」
計 5,000人
忠益
「元兵衛殿、よう来てくれた。そなたがいれば百人力じゃ。共に志太軍を返り討ちにしてくれようぞ。」
元兵衛
「身内の一大事あらば拙者が駆けつけるのは当然のことよ。」
忠益と元兵衛は同じ海賊衆であり、縁戚関係もあることから昔より双方共に助け合いの精神を最も大切にしていた。
この団結力が、今回の村上家の危機において非常に重要なものであったということを再認識させられた瞬間であった。
忠益
「後は元阿弥殿が揃えば戦を再開しようぞ。恐らく徳葉城の兵数は我が城よりも多い故に少し手間取っておるのじゃろう。」
忠益は、元阿弥の援軍を心待ちにしていた。





