21.村上島の解明に向けて
祐藤は信常を志天城に呼び出していた。
祐藤
「村上家は強力な水軍を持っておると儂は考えておるのじゃが信常殿はどう思う。」
かつて村上家に仕えていた身であった信常から何か有力な情報が手に入るかもしれないと考え、信常に問いかけた。
信常
「実は、家臣であった拙者にも知らぬ部分が殆どでございました。水軍の存在に関しましても内情が不確かでございます。お役に立てず申し訳ございませぬ。」
村上島が周辺大名国から謎の島と呼ばれている所以がここにあった。
さらに家臣たちも知り得ぬ部分が殆どであり、実情を知るのは大名とごく一部の家臣のみに限られていた。
祐藤
「ぬう…そうであったか。そうなると竹呉島の忍を送り込んでまずは内情を探ることが先決じゃな。」
祐藤は過去に村上島への潜入に成功した竹呉島の忍を再び派遣する準備に取り掛かった。
そして信常は何かが閃いたかのような表情を見せたのち、祐藤に言った。
信常
「それでは、拙者は村上島の情報が入るまでは発明に取り掛かります。村上島での戦いに備えて志太家が有利に立てる発明を必ずやして見せましょう。」
祐藤
「うむ、よろしく頼んだぞ。しかし信常殿、少ない村上家の情報を頼りに発明などできるのか。」
祐藤は、少し不安そうな口調で言った。
信常
「拙者に考えがございます。発明品が完成すれば志太家にとってさらなる国力増強に繋がると思います故、しばらくお待ちくだされ。」
自信に満ちた表情で信常は言った。





