12.弟君の登用
志太家家臣であった松永国輝と沖国時の出奔による人材の損失により、志太家は痛手を被っていた。
そこで祐藤は、自身の弟にあたる大村義道を新たに家臣として迎えることとなった。
・大村義道
祐藤の弟にあたる。
松永国輝と沖国時の出奔により、志太家の人材不足を補うために祐藤によって登用された。
才能においては兄の祐藤に引けを取らない能力を持っていたが、傲慢な性格故に志太家の中で異彩を放っていたという。
天下統一事業において様々な面で活躍し、数多くの功績を得た。
祐藤
「志太家の為にお前も一層励んでくれることを期待しておる。頼んだぞ。」
義道
「兄者もな。志太家の当主となって大変であろう。拙者も暇を持て余しておったのじゃ。兄者が目指しておる天下統一とやらに手伝ってみるのも悪うないと思ってのう。」
ぶっきらぼうな口調で義道は答えた。
この義道という男はとにかく傲慢でそれでいて豪快な傾奇者であったと言われており、数多くの逸話が残されている。
才能面では内政を行えば善政と言われ、ひとたび槍を持たせれば志太家では右に出る物がいないと言われるほどであり、智勇兼備な武将であった。
ただ一つ、傲慢さという性格を除けばの話であるが。
祐藤
「早速じゃが義道よ、お前を黒子城に配属いたす。黒子の地をお前の手で更に活気づけてやるのじゃ。」
黒子城は松永国輝と沖国時が配属されており、主導で内政事業が進行中であった。
しかし彼らの出奔で現在の内政は事実上停止している状態であり、この内政事業の引き継ぎを義道に行わせた。
義道
「黒子か。これは面白い地に配属されたな。兄者の志天城よりも賑やかな場所にしてやる故、楽しみにしておれ。」
義道は自信満々げに祐藤に言った。





