07.祐信の乱(2)
志天城の軍勢は迎撃を中止し、城内へ退却を行った。
これより籠城戦が開始されようとしていた。
・現在の状況
志太祐信軍(総兵数2,800人)
志太家正規軍(総兵数600人)
祐信
「一部兵は儂らについて参れ。そして残りの兵は引き続き城門の破壊を行え。よいな。」
そう言うと祐信らは一部の兵を連れて抜穴を目指した。
城門を破壊する兵を残しておくことで志天城軍への注意を逸らし、抜穴の存在を知られぬようにする祐信の策である。
政景
「祐信様、いよいよですな。祐藤の悔しがる顔がもうすぐ見られますぞ。」
政景は不気味な笑みを浮かべながら祐信らと兵を進めていた。
その頃、先の迎撃戦から退却した祐藤と崇数は志天城天守で待機していた。
崇数
「祐藤様、籠城するということは何か策がおありでございますか。」
祐藤
「まあ思うところがあってな。もうしばらく待てば吉報が舞い込んでくるはずじゃ。それまで志天城が持ちこたえてくれれば戦況は変わろう。」
祐藤は悠長な態度で崇数に言った。
間もなくして、一人の忍が祐藤の元にやってきた。
忍
「申し上げます。今回の謀反の首謀者は志太祐信殿と東浦政景殿のようです。二名は共に出陣しているとのことですが、城門近くにも布陣しておらず未だ行方が掴めておりませぬ。」
祐藤
「やはりそうであったか。儂の考えは間違っておらぬようじゃった。この戦、勝負あったな。」
祐藤は勝利を確信した表情であった。





