67/550
37.意志を継ぐ者
志太家が将軍守護職に任命されてからさらに数日後、祐村は病に伏せり病床にいた。
さらに高齢ということもあってか、回復の見込みも望めずにただ死を静かに待つような状態であったという。
そんな中、祐村は屋敷に祐藤を呼び入れた。
病床の祐村が、最期の力を振り絞るかのように口を開いた。
祐村
「儂はどうやらここまでのようじゃな。祐藤よ、今までご苦労であったな。しかし、天下統一はこれからが本番ぞ。必ずや志太家の旗印を御所に立ててやるのじゃ。お主ならできるであろう。どうか…どうか頼んだぞ…」
そう言うと祐村は静かに息を引き取った。
志太家当主であった志太祐村はこの世を去り、一つの時代が終わった。
祐藤
「殿の夢でござった天下統一の志、この祐藤めが今確かに受け継ぎましたぞ。見ていてくだされ。」
祐藤は決意を新たにした表情でさらに力強い口調で祐村に語りかけた。
今後の志太家は祐藤が家督を相続し、引続き天下統一の事業を進めて行くことになるのであった。





