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架空戦国伝  作者: 佐村孫千(サムラ マゴセン)
第6章 風雲志太家編
159/550

11.復興と不安

貞勝の外交により志太家は郷田家との交渉に成功した。

これにより郷田家は志太家の傘下として加わり、立天野の地は志太家の領地となった。


志太家は早速、立天野の地を復興すべく行動を起こした。

城の改修は大村義道、農地の改修は九条信常、領民たちへの説法は蛭間玄名がそれぞれ派遣され、主命をこなしていくのであった。


立天野城の改修を命ぜられた義道は、貞道の配下である山賊衆の協力を得て改修作業を開始した。

改修作業はかつて志栄島が村上島であった頃に山賊衆たちは細野城、米村山城、志栄城(旧村上城)など数々の城の改修に携わっており、経験が豊富と言えよう。

そのような精鋭揃いによる改修作業は、非の打ち所が無いほど迅速かつ的確であったと言う。


また、農地の改修を命ぜられた信常は、自身の発明品である豊作布屋根の大量生産と設置作業に追われていた。

黒子の地をこの発明品によって繁栄させた実績もある事から、良い結果が期待されそうである。

信常は、自身の発明品が多くの人々に使用してもらう事に喜びを覚えている様子であった。


そして、領民たちへの説法を命ぜられた玄名は、領民たちを集めて説法を始めた。

志栄城下で行われた時よりかは幾分か領民たちの食いつきが良かったようである。

事前に直胤が直々に領民たちへ「当家は今後、志太家の傘下となり、誰もが暮らしやすい国に復興する協力を頂く」という声明を出すなど根回しを徹底した為であったと言われている。


そうして皆それぞれが主命をこなしていき、立天野の地が徐々に復興し始めていた。


しかし、そのような中でも祐藤には不安を感じている事があった。

それは立天野城の南方に位置する大名家 柳家の存在である。


柳幸盛やなぎ ゆきもり

柳城を居城とする大名。

幸盛は、自家の家臣など上層部中心の内政を行い、領民たちにその犠牲を払わせていた。

そして、自国のさらなる収益拡大の為に隣国の秋庭家を侵略し、従属化。

領民の亡命を防ぐ為にその家族らを人質として差し出させるといった内容の政策を行うなど悪政の限りを尽くした人物であったという。


柳城やなぎじょう

柳家の本拠地。

一見これといった特徴は存在しない平凡な城に見えるが、城内においての牢屋の面積が広大であった。

他国への亡命抑制の為に領民たちの家族らがここに押し込められていたという。


秋庭家春あきば いえはる

海原城を居城とする大名。

かつて郷田家とは同盟を結ぶ関係であったが、次第に柳家による侵攻を度々受けるようになる。

滅亡の危機を感じた家春は柳家へ従属志願し、家名存続を条件として柳家の支配下に置かれた。

しかし家名存続とは名ばかりの傀儡大名であり、主家となった柳家の命令には絶対服従という状態が続いている。


海原城かいばらじょう

秋庭家の本拠地。

海面に面した地に築城されており、様々な大名家と海を通じて貿易を行っていた為、収益面では他の大名家よりも潤っていた。

そこに目を付けられた柳家によって度々侵攻を受け、やがて秋庭家は柳家に従属。

その結果、国内の収益は全て柳家に吸い上げられるようになってしまった。


挿絵(By みてみん)

※ 黒丸→柳城 灰丸→海原城


祐藤

「恐らく奴の次の狙いはこの立天野の地であろう。侵攻の機会を伺っておるじゃろうな。何とかせねばならぬな…」


祐藤は不安げな表情を浮かべながら立天野城を眺めていた。

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