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10.村上家評定
村上島において兵器の生産が間もなく完了しようとしている。
長馬は、家臣たちを集めて評定を開いた。
最初の侵略対象を決定させる為だ。
信常が提案を差し出したように白河家を侵略する事が望ましいのではあるが、果たしてそれで本当に事が上手く進むのか家中で疑問が生じていた。
もし、侵略が失敗したとなると幕府だけでなく周辺大名をも敵に回すことになり、四面楚歌の状態に陥る可能性も十分存在するのだ。
そんな中、長馬は先日より桐丘島の大月家より従属の志願を検討していたことをふと思い出す。
手始めに桐丘島を村上家の手中に収めておけば地理的に言って本土への出兵も楽になりそうだ。
しかし、大月家は臣従ではなく従属という少し制約の軽い条件での交渉を持ちかけている。
大国に従って国を守ってもらうが、主家が危うくなればいつでも関係を破棄すれば良いという魂胆が少し窺えるのである。
長馬
「大月長包という男、少し会ってみる必要がありそうじゃな。返事次第では兵を送って我らに臣従を誓うよう睨みを利かせる必要がありそうじゃが。」





