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46.米村山の戦い(3)
米村山城を目指して進軍していた崇数の軍勢が貞道の軍勢らと合流。
米村山の志太軍は兵が一気に増員したこととなった。
崇数
「この口羽崇数、助太刀に参った。貞道殿よ、共に村上軍を叩きのめそうぞ。」
崇数は奮闘していた貞道を見つけてそう言った。
貞道
「おお、よくぞ参られましたな。しかし、我らでも苦労したこの山道を登って来られるとは流石は軍師の崇数殿ですな。」
貞道は崇数を見て驚いた様子であった。
山賊衆を従える貞道の軍勢を持ってしても登上するには一苦労をした米村山の道中をも物ともせずに到着したからである。
崇数
「これしきの山道の移動など池山で慣れておるわ。さあさあ貞道殿よ、一気に村上軍を攻めようぞ。」
米村山は池山に比べると険しい山道となっている為、登上は困難であることに間違いは無かったが、野心に燃える今の崇数にとっては容易いことであった。
崇数はとにかく功績を挙げて城主の座に返り咲きたい一心ゆえに行動できたのであろう。
貞道
「志太軍にはかような軍師がおられて誠に頼もしい限りでございますな。」
崇数
「拙者も伊達に軍師を務めてはおらぬぞ。我が軍の強さを見せてくれるわ。」
二人の高らかな笑い声が戦場に響き渡っていた。
これにより、貞道と崇数の軍勢は士気がより一層上昇していった。





