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42.大五郎殿登用
細野城下の改修が完了後、祐藤が現地に入った。
祐藤
「おお、見事な改修じゃ。黒子城の時よりも立派な出来ではないか。」
祐藤は興奮した様子で言った。
義道
「兄者、今回の改修はこの大五郎殿がおらなんだら成り立たんかったのじゃ。この者を志太家に迎え入れてやってはくれまいか。」
義道がそう答えると祐藤は大五郎に向かって言った。
祐藤
「こたびの細野城の改修、誠にご苦労であった。では、望み通り大五郎殿を志太家に迎え入れようではないか。」
祐藤は大変喜び、奉行の義道らに感謝の意を表した。
義道
「良かったな、大五郎殿よ。しかし、武家とあらば名前が必要となってくる故、そなたの名前を考えねばならぬな。」
そう義道が言うと大五郎は口を開いた。
大五郎
「有り難き幸せにございます。名前ですが既に考えておりました。志太家の各々方の字をそれぞれ頂いて羽村貞道と名を改めさせていただきとうございます。」
大五郎は大村義道の「村」「道」口羽崇数の「羽」吉江貞勝の「貞」をそれぞれ拝領し、以後は羽村貞道と名乗るようになった。
祐藤
「羽村貞道か、良き名前じゃ。貞道よ、共に天下統一を目指してまいろうぞ。」
こうして貞道は晴れて志太家家臣となり、義道の配下となったのである。





