39.山賊大将大五郎
細野城に派遣された義道は早速改修の準備を始めた。
義道
「しかし兄者もこれまた派手に攻撃を始めたもんじゃな。まあ、改修し甲斐はあるがな。」
荒れた細野城下を見て義道はそう呟いた。
実際に細野城下は、志太軍による地獄式鉄砲の砲撃を浴びて荒れ果てていた。
義道
「今回の改修で手柄を立てればお前も志太家の家臣として取り立ててくれる故、大いに励まれよ。」
そう義道が言うと一人の大男が義道に向かって返事をした。
大男
「ははっ、この大五郎めが義道殿のお役に立てるよう勤めて参りますぞ。」
・大五郎
扇山城周辺を拠点とする山賊衆の頭領。
義道が少年期の頃に知り合うことで抗争状態となるが、後に義道に敗れて降伏する。
以後、義道に従うようになるが正式な志太家家臣ではない。
今回の改修主命にあたって大五郎の元には100人ほどの部下が集まった。
山賊衆ということもあってか皆恵まれた体型で闘争心に燃える目付きをしていた。
大五郎
「しかしうちの者たちは血相が盛んである故、民たちに恐れられるのでありませぬか。」
大五郎は心配そうに祐藤に言った。
確かに100人はいるであろう屈強な体つきの男たちが城下に一気に集まれば誰しもが驚くであろう。
義道
「我々は細野の領民に対して敵意が無いということを解らせれば良い話よ。その為には今から俺が言うことを進めるのじゃ、よいな。」
不安がる大五郎を諭すように義道は言った。





