33.細野の戦い(6)
徳葉城主であった平塚元阿弥が、味方であった村上家の細野城の攻撃を開始した。
祐藤
「どうやらお主らの申すことはまことのようじゃな。良かろう、要望通り平塚殿らを志太家の傘下に加えようぞ。」
この出来事を自身の目で確認した祐藤は、志太家への寝返りが偽りでは無いことを確認した。
平塚軍の兵数は志太軍と同じ8,000人であり、兵力は倍に膨れ上がった。
・志太軍(総兵数 16,000人)
志太家総大将「志太祐藤」
志太家軍師「口羽崇数」
志太家武将「大月長包」
計 8,000人
徳葉城主「平塚元阿弥」
計 8,000人
・村上軍(総兵数 10,000人)
細野城主「明石忠益」
計 5,000人
米村山城主「坂上元兵衛」
計 5,000人
宗重
「我らの兵は現在、細野城の砲台の破壊を行っております。この砲台が全て破壊されれば細野城は落ちたも同然であります。」
細野城周辺に設置されている砲台を壊すことにより、細野城の最大の武器を無効化するという作戦である。
さらに忠益は元阿弥の兵を援軍に来たものであると思っていた為に油断をしていたようであり、細野城の砲台は瞬く間に次から次へと破壊されていった。
その状況を見た忠益が天守から元阿弥の兵に向かって叫んだ。
忠益
「元阿弥殿よ、何故じゃ。何故に村上家へ刃を向けたのじゃ。」
元阿弥は吹っ切れた表情で言った。
元阿弥
「我ら村上家臣が生き残る道はこうするしか手はありませぬ故、どうかお許しを。」
同じ村上家の家臣であった二人が刀を交えるという光景に両軍の兵たちは複雑な心境であった。





