50 エピローグ
「ところで、クロ。
山賊団っていつ来るんだろう?」
「さあ、台風といっしょでそれたりするんじゃないの?」
「だったらいいのにね」
ぼくたちは日常生活に戻る。
ご飯をつくって、猫の世話をしてって生活だ。
でも、ここは追い出されるんだろうな。
まあ、教皇とかいうのも追いかけてこないし…
ゆっくりと旅の準備でもしよう。
猫たちがいっしょなら、楽しい暮らしになるだろう。
シャールとニャーニャもついてくるって言って聞かない。
それは僕についてきたいのではなく、猫たちにメロメロってことなんだけど…
もう、ニャーニャは猫たちのモフモフの虜だ。
猫たちも彼女たちにはなついている。
それから、もうひとりのメンバー。
猫忍のミニューさんだ。
ニャーニャたちより少し年上…
17歳とか言ってたけど、やっぱり子供だ。
猫忍だけあって小さくて身が軽い。
今はシロが全滅させた人たちの後始末に走ってくれている。
賠償とか大丈夫かな。
ミニューさんは大丈夫だって言ってくれたけど…
まあ、この世界の先輩としてたよりになる人だ。
クロやシロとも話はしてある。
二匹ともぼくが決めればいいという。
アヤトにまかせるよって。
牛に引かれて善光寺参りか…
お寺の近くに住む老婆が牛に布を取られ、取り戻すためについて行ったら善光寺に至って、信心に目覚めたって話だ。
誰かについていったら、思いの他いいことが起きたときに使うことわざだ。
ぼくの場合は猫に引かれて異世界生活ってとこだろうか。
牛じゃなく、猫に引かれてるんだ、きっといいことしか起こらないはずだ。
ここに来れたことを猫たちに感謝しよう。
そう思いながら、膝の上の茶色を撫でる。
ゴロゴロと喉を鳴らす茶色。
そして…
『なでなで が LV9になった』って脳内アナウンス。
嬉しいことにまたゴミスキルのレベルがあがったのだった。
第一部 了
第一部終わりました。うまくまとまったでしょうか?
第二部はなぜかだらだらとした恋愛小説になりそうです。
引き続き、猫に引かれて異世界生活をよろしくおねがいします。




