表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
猫にひかれて異世界生活  作者: PYON48
第一部 猫に引かれて異世界へ
3/939

03

 玄関にダンボールを置く。

 猫は小学生のときに飼っていた。

 子猫の時からずっといっしょだった白黒のぶち猫タマ。

 すごく僕に懐いてくれた。頭のいい猫だった。

 でも、車にひかれて亡くなってしまった。

 それから、もうペットは飼わないって決めてた。

 猫はそんなに生きられない。いつか来る別れ。

 それが耐えられないと思った。

 

 だからといって、こいつらを見捨てていいってことじゃない。

 

 どうしようかな?とりあえず、お腹が減ってるだろうし。

 冷蔵庫から牛乳を取り出し、深皿に注ぐ。

 それから、水も。

 これでよし。猫たちを呼ぼう。


 その匂いにつられてか、茶色いのがダンボールから溢れ出して歩いてくる。

 こいつは好奇心旺盛だな。

 茶トラだからトラ♂(仮)だな。


 次々と脱出してくる猫。

 黒いのは、そこらへんを見回しながら歩いてくる。

 頭がよさそうだな。

 おまえはクロ♂(仮)だ。


 次にキジトラ。

 クロの後を追うようにして歩く。

 こいつはキジ♀(仮)。


 あと、茶白のブチのやつ。

 床に寝て体を擦り付ける。

 背中がかゆいのか、マーキングなのか?

 こいつはブチ♂。


 あと白と三毛猫がゆうゆうと歩いてくる。

 こいつらはミケ♀(仮)とシロ♀(仮)。

 

 みんなミルクのまわりに集まって、小さい舌でピチャピチャ飲み始める。

 こんなかわいいのを捨てるなんて、どうかしてる。

 生後半年くらいか。乳離れしてから捨てたんだな。

 まあ、これくらいならドライフーズも食べられるだろうし。

 そんなに世話はいらない。

 子猫だから、貰い手もいるだろう。

 明日、まわりに言ってみよう。

 それから、ネットにも子猫譲りますなんてページがあったような。


 まだ、ドラックストアが開いてる時間だから、餌とトイレ砂だけでも買ってこよう。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ