表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/12

謎の老人

 たまたまそのとき、人通りはほとんどなく、二人以外に老人の下げパンを目撃した者はいなかった。二人は老人を尾行し、数分もたたないうちに老人の自宅に着いたので話を聞いてみることにした。家はボロボロで、室内まで蜘蛛の巣だらけだったが、かつて高級であっただろう家具や置物で溢れていた。和寿は早速質問した。

「おじいさん…それ、どうしたの?」

「はて…?それとはなんじゃ?」

「それだよそれ!その…」

和寿は小声で続ける。

「その下げパン、どうしたの?軍隊に見つかったら殺されるよ。」

「あぁ…これかい。いいんじゃよ。わしみたいな人間。死んだほうがいいんじゃ…。」

「どういうこと?」

老人はため息をつき、ゆっくりと話し始めた。

「君たちは若いから知らないじゃろうが、実は五十年前までは、上げパンなんてものは存在しなかった…。まぁ下げパンも存在してないがの。そして、この世界をこんな風にしてしまった張本人こそが、わしというわけじゃ…」

「ってことは…。」

二人の頭にある予感が浮かぶ。

「ズボン胸高法を作ったのは…わしなんじゃ。」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ