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そして現代
「───と、まぁここまでが、えー、『下げパン革命』と呼ばれる革命の、主な部分です!」
日本史の西田義夫先生は、いつも通り元気だ。
「えー、この歴史上最も有名な二人の中学生は、すぐに銃撃を受け、死んでしまいます。数万人の民衆も、ほとんどが殺されてしまいました。えー、しかし、この運動がきっかけとなって、さまざまな社会運動が起き、翌年には、もうズボン胸高法は廃止。今の世の中に近い法律へと変わっていったのです。そして、この運動と、その後の社会運動を総称して、『下げパン革命』と呼ぶのです。あぁっと、もう時間ですね。今日はこれで終わりまーす。」
─2011年9月28日─
夏が終わり、やっと秋らしくなった高い空が広がっている。上げパンはもはやほとんど姿を消し、町には上げパン・下げパンを含め、さまざまなファッションの人で溢れていた。
和寿と拓馬が目指した理想の世界となった今、自らのアイデンティティーを自分らしく表現するようになった人々の顔は、とても明るく、幸せに満ちていたのだった…。




