ここから始まる悪夢…
このころになると会社が倒産するという話をうわさでよく聞くようになりました。
父は長男、次男と仲が悪かった為しらなかった…
ただ、長男の博打好き、女好きや長男一家のありえない贅沢ぶりはわかっていました。
それでも小さい会社だったのですが会社自体は信用もありそこまでとは思ってなかったようで…
ある日、父が社長室に呼ばれていってみると…
会社が倒産しそうだから借金するから保証人になれと長男に言われたみたいで…
かなり悩んでいましたが会社が倒産することを思えばと思いハンコをつきました。
兄弟で築いた会社ではなくこの会社は父の父が建てた会社なので父も倒産はさせたくないという思いで押したようです。
もちろんこれ自体が間違っていたのでしょう…
今思えば…
それから父は長男も心を入れ替えると甘い期待を描いていたようだった。
もちろんその期待はすぐ裏切られる。
ただここから少しの間は変なうわさなどは聞かなくなった。
だがこの頃から長男の息子が会社に入社し、自分の言うことを聞かない人間を邪魔者扱いするようになりました。
もちろん父も例外ではなかった。
父にはなにもいえなかったのでなにかあれば長男に影で言って長男に言わしていた。
あげくに昔からいる人達を数人クビにした。
この時点で完全に身内会社じゃなく親子会社になってきた。
ただ次男はコビを売るのがうまかったので長男にもその息子にも好まれていた。
父だけはそんなことをしない人間なので身内の中では煙たがられた。
ただその息子も父に直接文句は言えなかったので影でこそこそしていました。
それでも父は私や妹や母がいるので我慢して会社に通っていました。
この時点で我慢せず辞めてくれていたらこんな辛い思いしなくてよかったのに…
今これを書きながら自分が情けなくて涙がこぼれそうになります。
そしてこんなことが続いて一年が経ちました…




