↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オタク合体ロボ発進…きっとできる…かな…たぶん…  作者: 双鶴


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
12/25

第12話 改良テスト

旧準備室。

机の上には、昨日改良した“足幅が広くなったロボット”が置かれている。


蒼

「よし! 今日は“倒れないロボット”のテストだね!」


理人

「いや、倒れないとは言ってない。

 “倒れにくいかもしれないロボット”だよ」


真

「……倒れない。たぶん」


蒼

「毒島くんの“たぶん”は希望」


理人

「いや、希望じゃなくてフラグだろ」


蒼はロボットの足を触りながら言う。


蒼

「でもさ、昨日より安定してる気がするんだよね。

 なんか“どっしり感”あるし」


理人

「まあ、足幅広げたし、重心も下げたし。

 理論上は安定してるはず」


真

「……理論、好き」


蒼

「毒島くん、理論好きなの意外」


理人

「いや、毒島は“好き”が多すぎるだけだよ」


蒼

「そういえば今日の数学の先生さ、

 “人生は関数だ”って言ってたよね」


理人

「言ってたな。

 “上がる時もあれば下がる時もある”って」


真

「……俺の人生、直線」


蒼

「毒島くん、それはそれで心配」


理人

「いや、毒島は直線でいいんだよ。

 ブレないってことだから」


真

「……ブレない、好き」


蒼

「毒島くんの“好き”は今日も安定してる」


理人は配線を確認しながら言う。


理人

「じゃあ、いよいよテストするぞ。

 久保田、スイッチ頼む」


蒼

「任せろ!」


カチッ。


ウィィィィィン……!


ロボットの車輪がゆっくり回り、

前へ――


蒼

「おおおおお! まっすぐ進んでる!」


理人

「進んでる……!

 昨日は右に曲がってたのに!」


真

「……かわいい」


蒼

「毒島くん!?」


理人

「いや、でも気持ちはわかる。

 なんかペットみたいだよな」


蒼

「ロボットの赤ちゃんだよ!」


真

「……赤ちゃん、成長した」


蒼

「うん、成長したね!」


ロボットはまっすぐ進み――

そのまま机の脚にぶつかりそうになる。


蒼

「やばい! 止まれ止まれ止まれ!」


理人

「止まれって言って止まるわけないだろ!」


真

「……止まらないね」


ガンッ!


ロボットは机の脚にぶつかり、

そのまま横に倒れた。


蒼

「倒れたぁぁぁぁ!!」


理人

「いや、でも……

 “まっすぐ進んだ”んだよ。

 これは大進歩だろ」


真

「……進んだ。すごい」


蒼

「毒島くんの“すごい”は本当にすごい」


理人は倒れたロボットを起こしながら言う。


理人

「でも、次は“止まる”をやらないとダメだな。

 制御に“停止”を入れないと」


蒼

「停止ってどうやるの?」


理人

「プログラムで“速度ゼロ”にするだけ。

 でもタイミングが難しい」


真

「……タイミング、大事」


蒼

「毒島くん、今日の家庭科の授業でも“タイミング大事”って言ってたよね」


理人

「何の話?」


蒼

「卵焼きの返すタイミング」


真

「……俺、失敗した」


蒼

「毒島くん、卵焼き焦がしたの?」


真

「……黒かった」


理人

「毒島の料理スキルはロボット寄りだからな」


蒼

「ロボット寄りって何」


理人

「正確だけど、融通が効かないってこと」


真

「……否定できない」


蒼

「じゃあ次は“止まるロボット”を作ろう!」


理人

「そうだな。

 “進む”ができたんだから、

 次は“止まる”だ」


真

「……止める」


蒼

「止めよう!」


理人

「止めるか……!」


三人の声が、

倒れたロボットの横で響いた。


その音は、

“次の課題”へ向かう音だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。