サンブック政府の圧力
山のふもと、透明なバリアの外。若者たちは日の光を浴びながら集まっていた。
だが、ある日を境に空気が一変した。
黒い制服を着たポリスや警備員たちが、大きなトラックや装甲車とともに現れたのだ。
「不法侵入・治安維持法により取り締まり致します!」
「皆さん、ここでの集会は反社会的活動として禁止されています。解散してください!」
声を荒げるポリス官の指示に、若者たちは驚きと混乱でざわついた。
「え、待ってください! 僕たちはただ、自分たちの生きたい場所を選んだだけなんです!」
「お願いです! 暴力なんてしてません!」
しかし、ポリスは強制的に若者たちを取り囲み、拘束を始めた。
ニュースでは……
テレビやネットのニュースは、政府の見解を大きく伝えた。
「山のふもとで集まった若者たちは反社会的な活動を行う恐れがあり、治安維持のため拘束されました」
「一部では『山の洗脳国家信者』と呼ばれています」
SNSやネット掲示板の反応は大騒ぎ!
「なにそれ……若者たちがそんな言われ方っておかしくない?」
「ポリスが強引すぎる。自由ってどこ行った?」
「“洗脳”とか言うけど、現実逃避じゃなくて真剣に未来を考えてるだけでしょ」
「サンブックの政府、怖すぎて笑う」
「若者たちが未来を求めてるだけなのに、何で敵みたいに扱うの?」
「テレビでしか見ないけど、現場はもっと怖そう……」
「でも、法律的には国のルールだから……って、何も変わらないよね」
若者たちの声
拘束された若者のひとり、ユウタ(18歳)は手枷足枷をかけられながら叫んだ。
「違う! 僕たちは反社会的なんかじゃない! ただ、自分の意思で未来を作りたいだけなんだ!」
「サンブックでは、声をあげても届かないんだよ! でも“さち”では、新しい未来が待ってるって信じたい!」
彼の言葉は、拘束された仲間たちの心にも火をつけていった。
山の向こう、バリアの内側――
サチはカイトと並んで、窓の外に集まるポリス車両の灯りを見つめていた。
「カイト、政府は本気で私たちをつぶしにかかってきた」
「うん……でも、これでみんなの“本気”も見えた気がするよ」
サチは目を閉じて深呼吸した。
「私たちが守りたいのは、この国の理想だけじゃない。ここに集まった若者たちの“未来”なんだ」
カイトは手をぎゅっと握った。
「この戦いは、僕たちだけのものじゃない。みんなのために、負けられないよ」
国民の反応も二分
テレビのワイドショーでは、賛成派と反対派が熱く議論していた。
「若者の未来を奪う政府のやり方は間違っている!」(大学生ゲスト)
「秩序と安全を守るのが政府の責任。ルールは守らなければならない」(元ポリス官)
「でも、若者たちの叫びを無視していては、社会の未来も危ういですよね」(ジャーナリスト)
SNSでは次のような書き込みも見られた。
「私たちの未来を奪うな!」
「サチ、がんばれ!」
「政治家はいつも変わらないけど、若者は変わりたい」
「まるでドラマみたい。でもこれ、現実なんだよな……」
こうして、サンブック政府の強い圧力が“独立国家サチ”を襲った。
しかし、その圧力がかえって、若者たちの“希望”を燃え上がらせる結果となったのだった。




