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5話 木っ端微塵

「まずは銃と防具、回復薬のポーションを買うといい。始まりの平原の魔物なら弱い。魔物退治の依頼ならそこに現れる魔物にしよう。戦闘前に冒険者ギルドの図書館で魔物の情報を調べるように。それからしばらくの間はこの部屋で寝泊まりしていいよ」


 雨風をしのげる場所の提供はありがたい。お金がかかるのは食べ物代くらいか。


 挨拶をして銃ギルドの部屋から出る。まずは銃の購入からだな。教えてもらった武器屋に入る。一番安い銃1つと弾丸を10個ほど購入。単発式の銃。なかなかに厨二心をくすぐる作りだ。防具屋に行って頑丈で身軽な戦闘用の服を購入。道具屋でポーションを購入。


 まだお金に余裕があるな。お腹が鳴る、そろそろお昼か。料理店に入り昼食を食べる。食後代金を払い店を出る。これを1日3食繰り返したとしても10日は食べていけるな。急ぐ必要はなさそうだ。


 冒険者ギルドへ行き、図書館で魔物を調査。始まりの平原に現れる魔物を一通り調べた。ギルドの掲示板へ。ここには仕事の依頼が書かれた紙が貼り付けられている。


 今日これから依頼を受けるのは微妙かな。明日からにしよう。少し早いが銃ギルドへ向かうことにした。途中屋台で晩ごはんを買う。メジュさんが受付の小屋で一人か。忙しいってことはなさそうだ、暇だしお話でもしようかな。


「キランさん。お帰りですか」

「ええ。明日からにしようかと」


 それにしても人が少なすぎるな。これだけ大きな街で俺を含めて4人だけなのかな? そこまで少なくはないか。そのあたりを聞いてみよう。


「銃ギルドの関係者は4人だけですか?」

「いえ、あと2人職員がいますよ。私を含め合計6人です」

「てことは」

「はい、職員ではない銃使いの方はキランさんだけです。先日入った方はもうやめてしまいましたし」


 実際少なかった、予想以上だ。客よりも店員が多い店みたいになってるな。廃墟を割り当てられるのも納得。しかも俺だって残るかどうかはわからない。聞く限り難しそうだからな。それでも4人残ってるということではあるのか。ルフラさんが小屋に入ってきた。メジュさんが話を続ける。


「残り2人とキャロンさん、ルフラさんのことを街の皆さんは「四銃琅」と呼んでいるんですよ」

「へえ、かっこいい」

「……執拗に追いかけてくる病気の狼とかけているようですが」


 悪い意味かー。普通じゃ続けていけないだろうし、しぶとさは確かにあるだろうな。


「私は気に入っているがな」


 狼の仮面をつけて見せるルフラさん。強い精神力だ。このくらいの悪口では動じないわけか。他話をしていると日が落ちてきた。今日も早めに寝るか。小屋を出て廃屋へ。晩ごはんを食べ長椅子の上で横になり毛布をかぶり眠る。


 翌朝冒険者ギルドへ。途中屋台で食べ物を買って朝食をとる。ギルドに入って掲示板の前に立つ。仕事は色々ある。探しものから清掃など、~に生えている植物などの魔物が出現する場所へ品物を調達しに行く依頼はなかなか高額。

 

 色々見たがやはり魔物退治が1番お金になる。しかも経験値が入りレベルが上がると強くなる。力試しをしたいし魔物退治をするか。弱い魔物なら一人でも余裕と言っていた。弱そうな魔物の討伐依頼を探す。


 見つけた、「レッドアイ」、調べた限りこいつが一番弱かった。うさぎのような見た目に真っ赤な目が特徴の魔物。依頼はレッドアイを3匹。依頼紙を剥がし、受付へ持っていった。


「レッドアイ3匹ですね。討伐の証としてレッドアイの耳を切り取って持ってきてください。では冒険者カードを。あっ、この依頼なら当日中に言ってくだされば破棄しても罰金は発生しません」


 俺の手持ちの武器を見て銃使いということがわかったようだ。急に気を使ってくれているような対応を。説明を聞く限り流石に大丈夫だと思うけど。


 街から出て平原へ。この始まりの平原は多くの駆け出し冒険者たちが通う場所。俺も含めて見る人見る人皆弱そうだ。えーっと、お目当てのレッドアイはもう少し奥か。


 ここだな。弱すぎてあまり稼げないのもあるのか人がいなかった。これなら狩り放題だ。弾を込め準備をする。銃なんて使ったことがない。まだ棒とかは子供の頃に振り回したから剣のほうが馴染みがある。緊張してきた。


 歩いていると魔物が地中から俺の目の前に飛び出してきた。ギャフッと特徴的な鳴き声を出す魔物。レッドアイだ。狙いがつけやすく丁度いい距離。戦闘開始、銃を構えて引き金を引いた。


 瞬間、爆音とともに弾丸が発射される。弾に当たった魔物は肉片も残らないほどに木端微塵に吹き飛んだ。何が起きたのか一瞬理解できなかった。この世界へ来てからこんなんばかりだ。まあ愚痴っていても始まらない、今起きたことを整理する。


 この街で一番弱い銃と弾丸で魔物が木端微塵。キャロンさんが倒すのに2発はかかると言っていた。それどころか跡形もない。ならこの攻撃力は異常なのでは。念じてステータスを確認。こ、これは。攻撃力が異様に高い。とにかくここはルフラさん達に相談してみよう。


 おっと、その前に、この攻撃力なら依頼達成は楽勝だろう。3匹軽く狩ってしまうか。レッドアイを見つけ銃撃。またも木端微塵。やはり余裕だな。そして次も、その次も木端微塵。

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