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13話 仲間達

 ディーナが泊まれる宿屋が見つかる。事が事だから移動用箱が完成するまではギルドでいいよと気を使ってくれた。ではお言葉に甘えて現状維持で。


 狩りを始めてから10日目。シアがレベルアップ。ステは魔力に振る。狩りから帰ると箱の骨格が完成したから試してみたいとの報告がギルドに入っていた。椅子も完成したようだ。翌日出向き、職人さんと相談。こちらから行くのは困難ということで、仕事時間が終わってから調整してもらえることに。


 家具店へ椅子を取りに行く。下面は円状の鉄板が敷かれており、椅子部分は金属の塊。切り離して畳むことが出来、少々重いが持ち運びが可能。ギルドに戻りディーネに渡すと彼女は喜んだ。会話後狩りへ。早めに狩りを切り上げて職人さんを迎えに行く。


「お手数かけます」

「いいってことよ」


 下は厚めの鉄板を張り、人の背を越える鉄板と鉄棒、途中には肩掛けができる担ぎ棒がついている。箱をギルドに持っていく。ディーナが中に入りレミーが背負う。簡単に持ち上がりレミーは余裕そう、成功だ。後は木の板で枠を作るだけ、5日もあれば出来るよと職人さん。似た型があって材料があるから組み立てるだけだとか。次の日箱を店に渡して狩りに向かう。


 狩りを始めてから12日目。俺とレミーがレベルアップ、2人共ポイントだけ、それぞれ力に振る。銃の威力が上がりすぎた。弱い弾丸を新調する。そして16日目、靴と箱の完成の報がギルドに。


 翌日靴と箱を取りに行く。箱を持ち帰りディーナが中に入り、レミーに靴を履かせ持ち上げる。問題なく持ち上がった。これでディーナも俺達と一緒に戦えるな。


 だが、一歩歩を進めると少し地響きがした。そうか、2人と箱の重みで地面が悲鳴をあげているわけだ。靴の改良が必要。ただそこまで地響きはひどくない。靴も潰れそうにはない、レミーにも負担はない。耐久度はありそうだ。何より早く外へ連れ出してあげたい。相談の結果、今日はこのまま外へ出ることにした。ディーナは盾と槍を持ち箱の中へ、レミーが箱を持ち上げいざ出発!


 いつもの狩り場へ。魔物を釣ってくる。ほぼ同時に魔物が追加で襲ってきた。合計3匹。おっといきなり多かったかな。ディーナは盾を使い1匹を弾き、槍で俺に向かってきた魔物を足止め、もう一匹は彼女に噛みついたが全く歯が立たず投げ飛ばされた。元々心配していなかった。折れた金属の剣が跳ね返るくらいだからな。ここらの魔物じゃ勝負にならないだろう。


 昼食、シアの料理にディーナが喜ぶ。うまいよね! 食後狩りを再開、狩り続けそろそろ終わりの時間。順調に狩りをすることが出来た。盾にアタッカー2、回復。バランスが良い。PTとしてはほぼ完成したな。ギルドで報酬を受け取り晩御飯へ。街に出て皆と食べるのは初めてだ。料理を注文し、お酒を飲む。うまい。話も弾む。食後移動中、ディーナがぽつりとつぶやく。


「すまないな」

「気にしなくていいですよ、仲間ですから」

「ふふ、ありがとう」


 良い仲間達だ。色々苦労はあったが絆は固く結ばれてきている。


「本当に聖女が棺桶を担いでいる、しかも地響きを立てながら」

「銃使いに、移動ができない盾使い、回復ができない聖女か。まともに戦えるのか」


 一方、一般人や冒険者とは溝が開いた気がする。確かに見た目はほぼ棺桶。こうなることは予想していて、色や形を考え作ってもらったが、それでも棺桶に見える。事情を知らなければたしかに怖い。銃使いはナチュラルにディスられてるな。悪い意味で格の違いを見せつけている。


 一夜明け、靴の相談をするために靴屋へ。


「衝撃吸収材を噛ませるだけで大丈夫だ。ただその品物が今なくてね」


 ゴムのような素材、「バウンドスライムの硬肉」を使えばすぐに解決するそうだが、品物がないという。いつもは専門の冒険者達が集めてくる。お店付きの素材の調達はお金は安いがずっと同じものを狩れるため、比較的安全で報酬も安定する。


 人の入れ替え、怪我等、色々重なり、硬肉が業界全体で足りなくなっている。今から頼むと最速で20日、まだ狩りPTが安定していないからもっとかかる可能性が高いとお店の人は言う。その間地響き有りか。なんとか早くできないか聞いてみた。


「直接硬肉を持って来るならすぐにやってあげるよ。見るに新規冒険者さん? スライムは強いから倒して入手は無理だけど、ギルドに依頼を出せば手に入ると思う」


 依頼を出すわけか。当然ながら依頼は誰でも出せる。一般人でも可。1体分の硬肉があれば十分だという。1体ならそこまで高くないとお店の人。早速冒険者ギルドへ。依頼受付はいつもの場所とは別のところ、依頼受付へ、木製の番号札を取り順番待ちをする。


「10番の方どうぞ」


 冒険者カードを提出、相談する。欲しい物を伝えると、過去依頼の束を持ってきた。


「バウンドスライムの硬肉ですとこのあたりが参考になるかと」


 実際に取引があった依頼紙を見せてくれ、過去にいくらで売れたか教えてくれた。当然だが相場より高めにしておけば早く手に入るようだ。早めに欲しいから報酬を高めに設定した。


「了解しました。この金額で依頼を出しておきますね」


 代金を支払う。後は待つだけだな。

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