12話 レベルアップ
話をしていると他の問題が出てきた。彼女は今まで外で野宿していたようだ。普通の宿屋ではベッドが潰れたり、床を突き抜けてしまうとか。そこも考えないとな。ああ、もしかすると。
「冒険者入り口の穴は」
「私だ」
バツが悪そうに苦笑いする。やはりか。それで外の待合所に居たようだ。高レベルの力自慢なら持ち上がるとわかったのはこの時だとか。とりあえず銃ギルドの廃墟を使ってもらう。食事は外で食べられる場所も多いからなんとかなりそうか。ただ椅子が潰れてしまうな。彼女用の椅子を手に入れておきたいところ。靴がもう一足欲しい。レミーの移動用の靴を買わなくては。
どこで作ってもらおう。俺とシアは一旦二人と別れ銃ギルドへいって相談する。それならと棺桶屋を紹介してくれた。棺桶屋に制作の依頼をする。作るのは可能だがお金がかかるとのこと。見積もりを出してもらう。ドナさんの依頼報酬がかなり飛ぶな。まあ必要経費だ。
家具屋に行って金属の椅子の制作を依頼。靴屋に行ってディーナの靴と同じ靴の作成を依頼。手持ちのお金はほぼ無くなった。明日から頑張らないと。
翌日。ディーナには箱が完成するまで銃ギルドに待機してもらう。残りの3人で狩りをする。離れ過ぎるとPTの恩恵がなくなるので、ある程度の距離を保ちながら狩りをする。ディーナには流石に経験値は入らない。各々が即殺できる力があるので見つけ次第倒す。狩り場に到着、今日は数PTいるがレッドアイはかなりの数いる。取り合いにはならなそうだ。
早速現れた。銃で頭に狙いをつけ、発射、頭が破裂し即死。耳は残っている、うまく倒せたぞ。シアは剣で首を、レミーは攻撃を頭に。それぞれ一撃、耳も肉も皮も手に入った。いいね、続けていこう。
そろそろお昼、昼食を食べようか。任せてとシアが料理を始める。手慣れた様子で肉を部位ごとに切り離していく。シアから指示され鍋の準備をする。石を積み上げ鍋を置けるようにした。中に水を入れ、火をおこし焚き火を。鍋の中に肉と野菜を入れていく。
大きめの石を焼き、レッドアイの脂肪で油を引き、その上で肉を焼き始めた。調味料を使い味を整え焼き上がった肉を、俺たちが持っている器へ入れていく。香ばしい良い匂いが鼻を刺激する。こいつはうまそうだ。
「食べてみて」
レッドアイの肉にかぶりつく。噛んだ場所から肉汁が滴り落ちる。うまい。お店の料理並にうまいぞ。エルフの村で暮らしていたときは料理をよく作っていたとか。どおりで腕がいいわけだ。鍋が出来上がる。器によそい、食べる。こちらもうまい。用意した分をあっという間に食べ尽くしてしまった。
途中休憩、解体の時間を入れつつ狩り続け、50体のレッドアイを倒すことが出来た。うち4体はキレイに倒せなかった。加減の失敗、撃ち損じ、急に襲ってきたりとある程度は仕方がない。5体1セットの依頼があるから、9セット分の成果。ギルドに戻り報酬を受け取る。専用ギルドにも行き報酬をもらう。そこそこの額になった。レミーと合流するまでこれを繰り返していこう。
3日目の途中でついにレベルアップ。HPとSPがアップ。新しくスキルを覚えた。パッシブスキル、速さアップ。常に速さが上がっている状態のスキル。
レアスキルのガンアクションにスキルが追加された。チャージショット、溜めることで攻撃力アップ、説明にはこう書かれていた。銃で溜めるってどうやってと思ったけど深く考えるのはやめた。
スキルを使ってみる。少し時間が経過、引き金が淡く光った。この光が溜まった合図かな。レッドアイの頭を狙い撃つ、頭が粉々に爆発四散、体も半分ほど吹き飛んだ。どれだけ威力が上がったかわからないが、攻撃力が上がったのは確かだな。SPの消費はないし使い放題のようだ。
それからステータスポイントが1振り込まれた。来たな。これは前から力に振ろうと考えていた。ここまで馬鹿げた攻撃力があるのは力を上げたからしか考えられなかった。もし違っていたらまた次考えればいい。1ポイントくらいの失敗なら問題ないだろう。力なら引退後も便利だし!
力に振り、試し撃ち。明らかに威力が上がったのがわかった。力を上げると銃の攻撃力が上がる。予想通りだ。順調に成長できそうだ。威力が上がったがレッドアイの頭部だけ吹き飛ばすのは問題なくできそう。
レミーもレベルアップ。聖女のスキルを覚えた。ブレッシングヘブン、ドネさんが使っていた技だ。基本的なスキルなんだな。一応、レッドアイに試してみる。飛びかかってきた魔物に2連の攻撃。下に叩きつけられたがまだまだ余裕そうだ。すかさず俺が銃で撃ち倒す。やはり非常に威力がない。戦棍殴りのほうが明らかに強い。魔力関係の件が解決しない限りこの威力か。わかってはいたがスキルを使うと弱くなるってのはなかなかつらいな。それからステータスの力を上げた。これしか上げられないからな。
明日明後日休みます
土曜日3話掲載予定、よろしくお願いします!




