友達んちで遊ぼう!(1)
勧誘会が終わったあとのある金曜日。鏑木がこんなこと言ってきた。
「なあなあ!!今日うちに来ねえか!?」
「えっ!?俺を連れ込んで何するつもり!?」
「遊ぶんだべ!!!」
「俺の身体を弄ぼうっていうのか!?」
「(体で遊ぶ……?きっと鬼ごっこだべ!)そうだべ!」
「け、ケダモノぉー!!」
「大丈夫だって!うちで出るとしたらタヌキくらいだ!」
「タヌキ!?そんな策士だったのかお前は!!!」
「???……さっきから何言ってんだべ?清花と美代も誘ったから、みんなで遊ぼうって言ってんだべ!」
「……ああ、そっちね?分かってたよ?もちろん。いいぜ、行こうか」
「じゃ、案内するべ!!門の前に集合な!」
そう言いながら、鏑木は教室を出ていった。バタバタと騒がしいヤツだ。それにしても鏑木の家ってどんなとこだろうな〜。
──現在。
「おいシュンタ!!まだ着かねえのか!!!」
「もうちょいだべもうちょい!!」
「もうちょいってお前、30分前もそう言ってたぞ!?」
「ホントにあともうちょい!!!あの山を越えたら家!!」
「それもうちょいって言わねえからぁ!!!!」
「ハァ……ハァ……、もうダメ……♡足ガクガク……♡」
「お、俺もキツイ……鏑木ぃ、ちょっと休憩しないか?」
「いいけどよー、そろそろ日が暮れるから蛇やら猪やら出てくるべ?」
「えぇ……歩くしかねえじゃねえかよちくしょう……てかお前、こんな道いつも歩いてんの……?」
「そうだべ?毎朝4時くらいに起きて、5時くらいに家から出ればちょうどいい塩梅で学校に着くんだべ」
「すごいな……ちょっと見直したぞ俺……」
「まあまあ、オラが毎日通えるんだから大丈夫だべ!さ、元気出していこー!!」
「……アタシらはゆっくり行くか」
「そうだな」
「賛成♡」
「あ、そうそう。ここら辺は街灯ねえから、早く行かねえと道わかんなくなるぞ〜」
「「「はやく言えバカ!!!」」」
「いま見直すって言ったばっかだろぉ!?」
そんなこんなで、山を二つ越えてやっと鏑木の家へ着いた。が、そこにあったのは、とんでもねえボロ屋だった……。




