【一方その頃】昆部のその後
「結局、新入部員きませんでしたねぇ」
「来なかったなぁ……『もう次に入ってきた子は有無を言わさずに入部させよう!』って決めてたのになぁ……」
「僕も『逃げられないように縄とアイマスク用意しました!』ってウキウキだったんですけどねぇ」
「スタンガンも用意したのになぁ……」
「次きたら絶対逃さない自信があるんですけどねぇ」
「ほんとになぁ……」
(ガララッ)
「忘れもの、忘れもの〜♪……ってくっさ!?生ぐさい!!何だここ!?教室間違えたかな?」
「おや?おやおやおや?キミ、見学者だね?見学者だよね???」
「違いますよ?私は教室に教科書を忘れたので取りにk……」
「またまた、そんな冗談は置いときましょうよ!」
「キミは確かに見学者だ!!!だってもう昆部に入りたそうなアフロだもん!!!もうこれ昆布でしょキミの髪の毛!?!?」
「な、なんだこの人たち?イカれてるのか!?というか昆部って何する部なんですか?」
「よくぞ聞いてくれた!昆部とは昆布のことを思い昆布のことを妄想し昆布を食べる!そんな部活だ!!」
「となると、昆布を研究したりするんです?」
「しないよ?ただ教室に昆布を飾って眺めたり妄想したりして楽しんで、最終的に部屋を生臭くするのがこの部活の目的」
「潰れてしまえそんな部活!!!」
「まあまあまあまあ、まずはそこに座って!もう今年1人でも部員が入らなきゃ廃部って言われてるんだから!!人助けだと思ってさ!!歓迎するから!」
「ちょっと!そんな無理やり……」
「よし!座ったな!縄で縛れ!目隠ししろ!!」
「アイアイサー!!」
「あああ!!何するんですか!!」
「よーし、キミはもう入部届にサインするまで、この部屋からは出られないぞぉ!?」
「ちょっ、やめ……!!やめてくださいよ!!!」
「……うおおお!?なんだコイツ!?アフロが触手みたいに伸びたぞ!?」
「部長!!きっとこの人は昆布神の使いですよ!!!これはもう海藻に違いない!!!ほら!!もじゃもじゃしてるけどゆらめき方がもう昆布!!!」
「た、たしかに!!昆布神様!!!生贄をありがとうございます!!!」
「な、何言ってるんですアンタら!!!これは我が亞風呂家に伝わる忍法で……」
「現代にアフロの忍者なんているわけないだろ!!!」
「それ言ったら昆布神の方がいるわけないでしょーが!!!なんだ昆布神って!!!そんなの臭くてかないませんよ!!!」
「えーい!うるさい!!やるんだ後輩!!!」
「わっかりましたー!!!えーい!!!」(ビリビリッ)
「スタンガン!?!?うぎゃぁ!!!……」
「ふぅ……よし、気絶したな」
「イキのいい新入部員をハントできましたね」
「そうだな……よし、彼の手を拝借してペンを持たせてっと……(カリカリカリカリ……)よし出来た。では、彼が目覚めないうちに職員室に行って先生へ渡しに行くぞ!」
「あいあいさー!!!」
「……」
亞風呂崎亞風郎太、無事(?)昆部に入部──。




