ワクワクドキドキ、勧誘会!(5)
「いや〜、恥ずかしいところを見られちゃったね!あ、そうだ君たち紅茶とコーヒーどっちが好きかな?砂糖は?ミルクは?」
「あっ……お構いなく〜……」
「あ、そう?」
えぇ……めっちゃ怖いんですけど……さっきまでバブバブ言ってた人が笑顔で飲み物勧めてくるの……何?二重人格か何か?それとも別人?
「で、えーと。初めまして……では無いよね。でも一応自己紹介しとこうか。僕は三年の赤土ユウト。生徒会長やってます!で、彼女が──」
「蘭堂椿、副会長です。この赤子ダメクソ生徒会長の幼馴染でもあります。」
「赤子ダメクソ生徒会長!?そんなこと思ってたの椿ちゃん!?」
「失礼、口が滑りました。」
「思ってたことは否定してくれないんだね???」
「やっぱり、あの変態は会長だったのか……」
「ええ、実はこのクソ会長、間違えた赤子ダメクソヘボゴミ虫はですね、生徒会長の業務に疲れるとあのような無様な姿になるのです。笑えますね」
「つまりストレスによる幼児退行ってやつか?」
「そういうことになるかな……あんまり人に見せられない姿だから、僕のことをよく知ってる椿ちゃんにこうして甘えさせてもらってるんだけど」
「キモくてウザいですね」
「ひどぉい!?」
「なるほど〜会長さんも大変なんだべな」
「で、です。今回私が"うっかり"鍵を閉め忘れていたので、会長の醜い姿を見せてしまいました。なのでこの件はどうかご内密にお願いしたいのです」
「椿ちゃんなんかうっかりの言い方が怪しかったんだけど本当にうっかりなんだよね……?」
「ええ、本当にうっかり見つかったらどうなるかなという興味を抑えきれませんでした」
「うっかりの意味が違うよそれ!?」
「秘密にしとくのは全然問題ねえべ!」
「おう、アタシもこんなこと言いふらすような軽い女はやってねえよ!な!カナタ!」
「ヨシ、じゃあ秘密をバラされたくなかったら俺を生徒会に入れてください!」
「おいコラ、テメェこら!」
「金村汚いべ!」
「だって俺生徒会に入ってみんなから尊敬されたいもーん!!!」
「そんなお前が気軽に入れるとこじゃねえんだよ生徒会はよぉ!!」
「そうだべそうだべぇ!!副会長さんもなんか言って!!」
「そんなことでしたら全然受け入れますよ。どうぞお入りください」
「僕もウェルカムだよ、ようこそ生徒会へ!他のメンバーは今出払っちゃってていないけど……」
「ほれみろそんな簡単に入れるわけが……」
「だべだべ、会長さん達の言うとおり……」
「「えっ」」
「やったーーー!!!」
「いいんだべか!?!?こいつすっごい馬鹿だべ!?」
「そうだぜ!!九九の七の段も怪しいんだぞ!!」
「あはは、問題ないよ。うちの生徒会は誰でもウェルカムだからね!」
「ただ、役職につくのはまた別の話ですがね」
「わーい!!これでモテモテだー!!」
「おい目的変わってんじゃねえかお前!!!ったく、こんなんでいいのかねぇ……?」
「ま、嬉しそうだし、会長たちも承諾してるからいいんだべきっと」
「じゃあ用紙に生徒会希望と書いてだしてね。待ってるよー」
「ええ、待ってますよ。新しい下僕さん(ニッコリ)」
「なんか怖いこと言ってるけど、はい!また後日!俺のために生徒会長の座あっためといてくださいよぉ!!」
「はは、やれるもんならやってみなさい!」
生徒会室での一幕は、こうして幕を下ろしたのであった。




