第2話
眠気は空の彼方へぶっ飛んだ。
「えっ。」
そこにいたのは私・・ではなく、愛らしい幼子だった。
腰まである長い髪は甘いにおいをかぐわせるハチミツのような金糸の髪で緩やかなウェーブがかかっている。瞳の色は薄い紫水晶。まるで菫の花のようだ。
いや、何ですかこのロリっ子。とりあえず、ほっぺたつねろう。うん。痛い。現実だね。
うん。まじか。いやまじかよ。
驚きで言葉が出てこない。ん?このロリっ子どこかでみたことあるような・・・いや、誰かに似ているような・・・・
その時、身体に電撃のようなものが走った。それと同時に“なにか”が私の中でフラッシュバックした。
赤いバラの髪飾り、取り巻きと思われる10代位の少女達、沢山の嫌がらせ、ダンスパーティー、
睨み付ける顔、牢獄、処刑器具、観客ーーー。
断罪イベントーーーー
嗚呼、痛い痛い痛い痛い痛い。
これ知ってる。これは、
悪役令嬢の、記憶だ。
息が上手く出来ない。い、しき、が、あ、れ?
サブタイトルに自信なくて調べてみたら合ってたようなのですが、大丈夫でしょうか。
ああいった書き方で。第何話とか書く欄ではないのでしょうか。そこのところ教えてくれると嬉しいです。
あと今回の更新短いです。
なんかいろいろながくてすみません