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ルーキスinオルトゥス ~奇術師の隠居生活~  作者: ブロンズ
第十章:パレート編

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第12幕:特別秘密特使




「精霊が……、これ程の数の群れを成して……!? 何の冗談じゃ……!」

「一体何の前触れなのだ……。ハトが追い回している……!?」

「ふっふっふぅ……」



 はっはっはっは……。



「―――それで? そのおなごは?」

「んう? おぉ、そういえば初対面……ルイちゃんです。精霊さん達の……保護者さん?」

「ルミちゃんのお友達です~。よろしくです領主様~」



 来ちゃった、王国は古代都市アンティクア。

 王国の守護神である月神ディクシアを祀る遺跡が数多く残るこの都市は、有数の貴族家であるリアール侯爵家の収める領地。

 三国でも精強で知られる月光の名を有する騎士団を有し、12聖の一角をも擁する王国主要都市の一角。

 で、その領主たるプシュケ様には、私もちょっとしたパイプがあってね。


 今回の戦争騒ぎについて聞きに来たわけだけど……あ、同行者について? 


 ほら、風精円卓連盟で特に役がなくて縛られてないのって、私とルイちゃんだけだから。

 何なら多分正式なメンバーですらないし。

 風のようにフリーな存在と考えれば、このコンビは妥当も妥当なんだ。



「つまりはそういう事なんです」

「―――めまいがしてきたの」

「ルミエール殿が二人に増えたと思えば……、この上なく頭がおかしくなりそうですな」



 頭を抑える亜麻色の髪の領主様と、その傍らに控える禿頭の男性。

 カルロさん元気そうだね。

 彼、以前古代都市を巡る戦いでプシュケ様に内乱を起した首謀者の筈なんだけどな。

 今ではすっかり領主の補佐に復帰してるみたいで。


 仲直り、出来たんだ。

 ハクロちゃん、頑張ったんだね。

 ―――で、この場に来て初めて知った、意外な来訪者(異訪者ではない)がもう一人いて。



「よもや、異訪者たる君がリアール候と親しい関係であったとはな」

「―――おぉ。海岸都市リートゥス領主シュトラント・ドラコ・カンケール伯爵におかれましては……」

「格式ばった礼は必要ない。君の突拍子もなさは理解している」

「カンケール伯。そなたも知り合いであったか」

「少しばかり、ですが。……海の上を軽々と、更には人を抱え走り始める人間など、我ら12聖以外にはいないと思っておりました。忘れようはずもない」



 自分たちなら出来るって時点でおかしいと思わないのかな。


 貴族としての位階であるなら確かにリアール侯爵家とカンケール伯爵家では前者が上。

 だから彼がこっちに来ている訳なのか。

 あと、位置関係で言っても南に存在する海岸都市より、北寄りに存在する古代都市の方が侵攻先である要塞都市に近いっていうのもある。


 ……。

 挨拶もそこそこに、私とルイちゃんは話に入る。

 大体は新聞に載ってた内容の裏付けを取りたいって事なんだけど、同時に外れて欲しくもあったわけで。

 しかし、現実は非常に非情……それら全ては事実であったようで。



「白刃の剣聖、灰燼の拳仙、蒼穹の魔砲、翠玉の霊杖……。王国所属の12聖には軒並み出征令が下っておるわ。無論、直下であればそれらが所属する軍勢にもな」

「重要都市は当然、その他の領や勢力へも命令が出ている。杖や拳などは、そもそも軍に属してはおらんからな」



 拳って武器で良いのかな。

 いや、武器か。

 灰燼ってだけで、その凄まじさが伝わってくるようで……名前的にも、俗世から離れた仙人みたいな人なのかな。

 霊杖さんは……想像できないけど。



「およそ、数は5万と言った所か」

「東京ドームが埋まっちゃう……。そんなに動かして大丈夫なのです?」

「それよ」



「わらわたちは、確かに王命を受け取った。王都におわす陛下と、御子の連名でな。どちらか一方というのならばともかく、双方の名が使われていては戦に向かうしかない。特に、伯爵などは厳しい状況であろうよ」



 勅令の不可解さは、プシュケ様も気になってるみたい。

 防衛のための戦力すら残さず進軍……当然妙だ。

 けど内心はともかくとして、思う所はあるとして……それはそれとして彼女たちは命令であるなら戦わざるを得ない、というわけか。

 プシュケさま曰く厳しい状況らしい彼……本人が12聖でもある【蒼穹の魔砲】海洋伯も渋面を作っている。



「ルミちゃんルミちゃん」

「はいはい」

「どうして海洋伯さんは厳しいんです?」

「……ん。多分、海岸都市には鋼鉄神っていう神様が封印されてるからだね」 

「その通りだ。君たちが活躍した海岸戦線において現れた魔獣……三身の綱獣は、封印の枷と呼べるもの。あれが現れたという事が、封印の弱まりを伝えている。鎮まったとて、綱が戻ったわけではないのだ。残る二本も損傷しており、管理がなければたちどころに解けるだろう」

「よろしくないってことですねーー」

「……うむ。そういう……ことだ」

 


 頭痛そう。

 本当なら都市を空けている場合じゃないって事だろう。

 不定神と無明神が危うく全てを呑み込みかけた事を知らない訳はないんだけどな、王国の偉い人とかが。

 ―――まぁ、つまりそういうコト?



「異訪者だから遠慮なく言えますけど、大丈夫です? 王都。乗っ取られたりしてないですかね、ノクスに」

「反乱とか出来ません? はんらーん」

「本当に遠慮がないなそなたら」

「これでこそ異訪者か」

「その一言で全て片付けられますか……」 



 言っちゃうけど、この世界はゲームだ。

 大体の事象は背後の関係が誰にでも想像しやすいようになっている。

 あと、当たり前のことかもしれないけど、私達が敬語とかで話さなくても、多少無礼な事を言ったとしても多分許してもらえる。

 本当だったら即刻斬り殺されてもおかしくないけど、ゲームの良い所だ。



「今の私達が行えるのは、ささやかな抵抗程度だろうな。軍の準備を遅らせ、そして帝国との交渉の席に着く。即座にな」

「すぐに皇国も首を突っ込んでくるじゃろう。二国から同時に迫られれば、王都の意思も変わるかもしれん。それまで待ちじゃ。面倒じゃがな」

「む……む……」



「―――うん。成程。それを聞けて安心しました」



 やっぱり彼等に戦いの意思はない。

 王国所属の12聖の中で半数を擁する二人がこの感じで、残りの半数も、今の話からして軍を率いている訳でもないんだから……あとゲーム的にも、戦争は簡単には起きない。


 数万と数万のぶつかり合いなんて、そんなのどれだけ優れたPLでも磨り潰されて終わり。

 楽しさなんて殆どないだろうし。

  

 精々、国境とかで両陣営が睨み合ってあっぷっぷするくらいだろう。

 ―――壮観だね、それだけ見られないかな。



「さて。貴重なお時間有り難うございました―――じゃあ、私達帰ります」

「お疲れ様でーす」

「「?」」



 そうしよう、帰ろう。



「帰る?」

「はい」

「帰る、と言ったか? 異訪者」

「……? 言いましたけど」




「「……………」」



 ………。

 いや、帰るんだけど。

 どうして領主様揃って首をかしげるのかな。

 

 ……。

 え、もしかしてだけど私を監禁しようなんて考えてたりするのかな。

 戦争に利用しようなんて、思っても出来ないと思うけどな。

 異訪者は拘束しにくいんだ、色々と。


 ―――誰がお前たちを帰してやると言った? 衛兵、捕縛せよっ。

 ―――君たちは人質になるんだ。今日から三食フルーツしかない生活に怯えるがいい。

 ……みたいな?

 残念な事に、プシュケ様には武術大会での前科があるから絶対にないとは言い切れなくて。



「ルミエール……そなた。ハクロを誘いに来たのではないのか?」

「んう?」

「私も、新聞を見てそうなのではないかと考えていたが。君は、二代目剣聖と親しい仲なのではなかったのか」



 あぁ、そういう。

 今では一部のNPCもが新聞を読む時代だ。

 プシュケ様たちは、私の目的がそこにもあると考えたんだろう。



「いえ。そんなつもりはありませんよ、最初から。だって、ハクロちゃんは軍属じゃないですか」

「そして私達は無職同盟~!」

「どうめー、ビバ根無し草」

「「……………」」



 ギルドにすら所属してないからね。

 

 まぁ、それはさておき……そのつもりがないとはいえ、戦いなんだ。

 騎士団の上弦騎士である彼女が自分のやる事を離れて私達の未知領域探査に来てくれるとは思わな……もしかしたら、誘えば来てくれるかもしれないけど、それってあんまり良い事じゃない。


 それぞれ、背負ったからにはやるべき事はある。

 いつでもやめられる異訪者だからって、多少なりとも筋や義理っていうものはあるんだ。

 あの子はそれを分かってる。

 だから敢えてここに来るって連絡も入れなかったんだ。



「そういうわけなので。私は只この情報をアドバンテージとして持ち帰る為だけに派遣されてきた使者さんなのです」

「なのでーす。特使でーす」

「あと言っちゃえば。お二人だって、彼女の力は必要でしょう? 何かあった時のために」

「―――まぁ、な」

「流石に剣聖の後継者に選ばれただけはある。現れたのが海岸都市でなかったのがまことに惜しいと思ったほどだ」



 そんなこんなで。

 偉い人達とのお話はつつがなく終わって。



 ………。

 ……………。



「じゃあ、次行こうか。馬車で良いよね? ルイちゃん。他の国の反応とかも聞いておかないと」

「はーーい。次は皇国なんですね? 顔が広くて凄いでーす、ルミちゃん」

 


 今忙しいかもしれないけどね。

 リアさまとかがどう関わって来るのか、反応を見ておかないと。

 

 こういうひと手間が後々の戦況に対するカードとかになったりして、ね。

 後は時間があれば帝国でステラちゃんか、鉄血候さま……王太子様は流石に無理かな、アポ。

 

 ………。


『―――その者は、やる。口ではどうとでも言いつつ、必要に迫られればいつの間にか渦中で奔走しているのだと。そういうモノなのだと、私は聞いている』



「図らずも、エトワールさまの言ったとおりになっちゃってるような……」



 悔しいね、悔しいね。

 人に行動を縛られるのは私の美学に反するけど……まぁ、隠居の身だ、自由にやろう。

 ソレに、誰かの言いなりになりたくないから自分のやりたい事をやらないって事の方が私には我慢ならない事だ。


 「誰か」がやらなくても、他の「誰か」がやる。

 人間一人に出来る事なんてたかが知れている……それらは正しい。

 けど、だからって自分が動く事を辞める理由にはならないし、それは必ず何かを失う事だ。


 私も、只の一個人だけど―――その「誰か」が何かを成すのを見るのが……たった一人の存在が周囲を変え、やがて多くを変えていくのを見るのが、三度のご飯プラスおやつと同じくらい好きなんだ。


 未知領域も、今は上手い具合に三つの勢力が均衡してる。 

 この状況を利用して、ユウトやムーン君ならうまいこと動くだろう。


 隠居者は、隠居者の為すべき事を為すのみさ。



「彼等は成して、私は為す。……違いが分かるかな? ルイちゃん」

「ふふふっ……。人が為すと書いて偽る! ルミちゃんはそっちでーす」




   ◇




「な? 俺とフレンドになってたらいい事あるって言っただろ?」

「ひぃ……ん」

「……怖がり過ぎだろ。魔王の姿か? これが。オタクらの盟主だろ、如何にかしてくれ」

「うーーん……。ちーちゃーん?」

「うぇぇ……」

「まるで置物であーるな」

「死の支配者がただのしかばねのようだな」


 

 古龍戦団から、副団長リカルド。

 亡者の千年王国から、団長チズルに副団長ミツル。

 現環境において、数多あるギルドの中でも2、3位に位置する大ギルド中の大ギルド―――敵対している筈の大勢力の中核同士。

 

 そして。

 6位【おさかな天獄】団長、海魔ガタノトア、14位【千銃民族】団長、南蛮銃ザ・ビーン、9位【獣の挽歌】団長、獣軍レーネ。

 それぞれもまた、各勢力の副盟主たちである。



 6人。

 古龍戦団団長の姿こそないが―――それぞれ、各レイドの主要人物。

 現在三つ存在する巨大勢力の二つ。

 先に大きく衝突した両陣営のトップ同士が少数で会おうなど、誰が考え付いただろう。

 


「その件自体は私達には関係ない話だったけどさー? まさか、昨日の今日で憎しみを分かち合った勢力のトップに交渉して来るなんて思わなかったよー。リカルド君ってかなり頭おかしいよねー」

「清々しいナチュラル罵倒。……まぁ、な。言わんとする事は分かる」



 魔王の右腕であるおっとりした雰囲気の桃色髪の少女……ミツルが言紡ぎ、対面にいた会談の発起人、リカルドがうなずく。



「が、折角その戦いで周囲の俺たち二勢力への評価が固定化されたんだ。それこそうまく使わにゃだろ。新しく頭にすげ変わったギルドに切れ者がいて助かったのはこっちも同じだ」

「えへぇーー」

「みっちゃん! チャラ男に騙されないで!? そいつは変な事しか考えてない筈だよ! いかがわしい事! そういう人って大体そうなんだ!」

「謎の風評被害。てかチャラ男っていうな。情報が偏り過ぎだぞ」



 リカルドにとっても、この偶然……或いは事態は僥倖だった。


 未知領域への侵入以降、魔族側からの襲撃の影響を大きく受けて、一時は主要な戦力が大打撃を受けた【三界連合】……しかし、その混乱があったとて、単純な数では彼等は未だ三勢力の中でも群を抜いていたのだ。

 もしも精霊石を巡った衝突が万全な状態の連合であったのなら、【百獣の一派】が受けた被害は今の比ではなかったかもしれない。

 このタイミングで亡者の千年王国が【三界連合】の盟主になったからこそ、この会談が成立する事になったのだ。

 完全な幸運だったと言える。



「純粋に、レイドとかのシステムが関わらない同盟関係……上手くいくのであーる?」

「戦うしか能がないぞ、俺らは。しかも一週間の謹慎から復活したばっかでなまってる」

「なに、やりようは幾らでもあるさ。俺らもそっちも、これ以上自分で規模を大きくするのは面倒。かといって誰かの下には着きたくない、けどかゆいところに手は届かせたい……、我が儘ではあるが……」



 奏者リカルドは一度言葉を止める。

 この会談に到るまでの話をまとめた彼の言葉には確かな説得力と、不思議な力がある。

 スキルや魔法に依らない、言葉の力が。


 このPLがそう言うのならばそうなのだろうという、不思議な説得力があるのだ。



「ミツルさん。オタクらの目的は、ランキング上での現状維持。だからわざわざ場の固まってきた戦いに参入した」

「だって一位と二位がやってるんだもんねー。仲間ハズレじゃん」

「ガタノトア、ビーン。アンタ等はランクの向上と強化。そして魔族側への報復……」

「言っちまえば?」

「必要な事であるゆーえ」

「そこ行きゃ、ロランドが求めてんのなんて今は一つ……いんや、二つか、三つか……もしかしたら四つ?」

「増えてるし」

「抽象的には変わらねえ。強いやつと戦う、それだけだ。そしてその戦いたい奴は、敵にしかいねえ。お前等には居ねえ」

「それはそれで複雑な気がするような?」



「そして、魔王と竜人。互いのトップには、上で起きようとしてる国家間の戦争なんてイベントへの色気なんぞ微塵もない……なら組めるだろ」

「「……………」」

「獣軍くん? 君はそれでいーの?」

「元より、リカルドさんに頼まれただけだ。僕達は楽しめればそれでいい。稀に見る、PL同士の大規模戦争―――それはリカルドさんが整えてくれるんだろう? 約束だし」



 獣軍レーネ……鞭を腕や指に絡ませ暇をつぶしていた少年。

 ランキング9位を率いる彼は、つまらなそうに告げる。

 彼が楽しいと思えるのは大人数と大人数……軍と軍が激突するような熱気に満ちた戦場の中だけだ。



「ん、勿論。暴れたい奴は勝手に暴れる。俺らはその場を整えてやって、各々目的に沿って好きにやる。それだけだ。レーネの手前悪いが、敵は少なけりゃ少ない程良い。三大勢力なんて言って、何か間違えて他二つが結託すればその時点で終わりなんだからな。だから、先にやる。こんだけいれば、まぁ魔族側も簡単にはいかねえだろ?」

「―――どうかねぇ」

「であーるなぁ……」



 リカルドの言葉に苦い顔を返すは、被害者たるガタノトアやビーン。

 ―――ナイトメア。

 今や他を寄せ付けないPL勢力となる彼等の懸念は、まさにそう呼ばれる、魔族側のPLの存在だ。



「わーれたちは決して油断なんかしちゃいなかった。いや、してたとしても、圧倒的な戦力差の中で負ける事など決してない……筈だったのであーる」



 人と魚を足したような、エラと水かきをもった種族出身―――ボロボロの海賊コートを纏う男……海魔ガタノトアは、空になっていたティーカップを人差し指で吊り下げるままに恐々と告げ。

 まるで宣教師を思わせるような……或いはその恰好を戯れで着飾った山賊を思わせる風貌の男……南蛮銃ザ・ビーンが、苦虫をかみつぶしたようにぎこちない手つきで十字を切る。

 海賊と山賊の共演……そう心の中で思ったかは定かではないが、両者を見比べるままにリカルドは頷き。



「だからこそ。圧倒的な戦力差でこそ、意味があるんだよ、()()()()?」

「お分かり、であーる。いや、おかわりでもあーるが」

「うん、うめぇな、このケーキ」

「このジュースもイケる! ほら、ちーちゃん。ピートケーキ」

「あーー、ん……うまぁ。何処の店?」

「通商都市の何でも屋さ。フレンドにお勧めされてな。―――契約書でも書くか?」 



 緩急をつけ、隙があると見るや纏めにかかる。

 機を見るに敏……盟主や副盟主など関係なく、今この瞬間の彼等の長は間違いなくリカルドだった。

 およそ、三界連合と百獣の一派は険悪なままであろう―――彼の手腕は、そう予測していた他勢力の思惑を完全に超えていたのだ。



「ま、ゆっくり茶でも飲んでくつろごうや。合併、って訳にはいかねえが……これで俺たちは他の追随を許さない最大派閥よ。各々さん、やりたい事は?」

「目立つ」

「ギルド発展」

「円卓を倒し、青騎士は潰す」

「……ふ。んじゃ、俺もロランドの言葉だけ伝えとくか―――強者とひたぶるに力比べせん……と。各々、互いのやりたい事を助け合う……まぁ、共助会みたいなものだと思ってくれればいい」



「それじゃあ―――魔龍連合、締結だッ!!」

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