【67】Psycho Jack-4
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児童公園は暗闇の中に街灯が在り、その1本の街灯の下のベンチに一人の女の子がスマートフォンを見ながら現れて座った。暫くすると、そこへ一人の少年が手を上げて近付いていた。そして児童公園から二人が出て行こうとした時に
「こんばんは。Psycho Jackくん見付けましたよ。その犯行を諦めて自首してください。」
水谷がそう言うと、少年は女の子を置いて走り出して逃げ出した。水谷は少年を走しり追い掛けているが徐々に引き離されて行く。水谷は少年を見失うが走り続け交差点を左に曲がると
「幸島岳大君。その少年がPsycho Jackです!捕まえてください!」
そう叫んだ。その場に待機していた僕に少年が走り向かって来る。僕は両手を広げて少年を捕まえて、そのまま二人で道へ転んだ。それからその少年は観念したのか暴れる事も無く僕に取り抑えられ、そこへ水谷が近寄ってきた。水谷は二人を引き起こし
「始めまして水谷珠樹と言います。Psycho Jack君。ここが君の見付けて欲しかった場所と言う事ですね。」
Psycho Jackと名乗る男は小柄の中学生で、綺麗な顔立ちをしており。まだ幼くとても殺人など起こしそうにも無い風貌であった。水谷はPsycho Jackの腕を掴むと僕に向い
「幸島岳大君は、さっきの公園に行くと。少女が居ますので保護して警察に連絡を入れてください。」
そう指示を出した。僕は水谷の指示に従い公園へと急いだ。そしてその間に水谷はPsycho Jackの手を放して
「君は誰かに捕まえて欲しかったのでしょう。そして、その捕まえて欲しかった理由は家の中に有りますね。」
少年はその水谷の言葉に反抗する様に
「違う! そんなんじゃない。オレはあの女の子も殺すつもりだったんだ。」
そう言ったが。水谷は少年の目を見つめて声のトーンと音量を下げて
「それは対面的な表層心理です。ポルカドット611にでも唆されたのでしょう。君はスケープゴートにS区で子供の足を態と紙袋に入れて周囲の人々に発見させた。しかし今の時代にあんなに目立てば、今回は逃げられたとしても次の犯行で捕まる事は明白です。日本の警察は優秀ですよ。」
そう言う水谷に少年はポケットに手を突っ込みながら
「オレは次の犯行でも逃げ切ってみせる自信が有ったんだ。」
そう答えた。水谷は優しい表情を見せると
「そのポケットの中もただの脅しですね。君は刃物は持っていません。そうですね。君は両親を口論から過って殺してしまった。それも事故的に衝動で、そして罪悪感に押し潰されそうな君はポルカドット611に相談をした。そして自分は『殺人が好きなのだ』そう言い聞かせて次の犯行に及んだ。しかし君はその犯行で更なる罪悪感を背負ってしまった。と、言った所でしょうか。」
「うるさい!黙れ!」
そう声を遮るように少年は声を上げてポケットから何かを取り出して、水谷へと突進した。水谷はその少年の手を掴むとニヤリとして
「ほら、ボールペンだ。刃物では無い。本当はもう殺しなんてしたくないのですから、当然ですよね。」
そう言うと。その現場へ僕の通報によって、複数人の警察官が駆け付けた。水谷は少年の手を放して
「君はまだ子供です。自首なさい。」
そう言うと少年は警察官達と自宅へと入って行った。水谷は粗方、警察官に事情を説明すると僕の方へ歩み寄り
「終わりましたよ。それはそうとお腹が空きましたね。」
そう言って水谷はそれ以上に取り調べられる事も無く。水谷と僕は帰る事にした。そして僕達は地元の駅まで辿り着き、二人で喫茶店『水玉』へと行き。そこで食事を取りながら、事件の粗筋を説明や、零士の状況を連絡して。このPsycho Jack事件は解決となった。




