表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/77

【31】polcadot119-2




 あれから5分程で尚吾から連絡が入り。投稿はM区から上げられており。しかしながらそこが拠点とは考えにくい。との返事を貰った。僕はその事を水谷に伝えると、水谷は深く考えて立ち上がり。何件かに電話をかけると


「出ますよ。」


そう言って僕達は事務所を後にした。水谷は


「あの撮影現場も廃墟もM区です。M区で考えるなら輸入業者ですね。そこから昨日出荷されたタピオカ店へを確認した所U区が主でした。そのU区の店舗へ連絡して販売を止めて貰っています。」


状況を説明し。僕達はU区のタピオカドリンク店に辿り着くと店はタピオカドリンクの販売を止めておらず行列が出来ていた。水谷はそれを見てタピオカドリンクを買った女性に話し掛け。タピオカを一粒貰うと中を割ると中に小さな結晶が入っており。水谷は


「このタピオカドリンクのタピオカには覚醒剤が入っている!飲むのを直ぐに止めるんだ!」


そう叫ぶと僕に警察へ電話を入れさせ。周囲の人達はザワザワと騒ぎながらも動きは止まり。水谷はタピオカ店へと近付くと店員は制服を破り裸になり


「バレたらしょうがねえ。しかし、もうみんな飲んじゃってるからな。」


そう笑い声を上げると走り去って行った。水谷と僕は追い掛けたがとても追い付けずにタピオカドリンク店へと戻るとそこには警察が駆け付けて数台の救急車も見られ。僕達は警察へ事情の説明をすることになり。逃走した男の特長やTube Lineの動画の説明等をした。


 その合間に、タピオカドリンク店の本当の店員達が縛られた状態で店内の奥から発見された。僕達は警察に事情の説明し終えると事務所へ戻りニュースを見る事になったが、犯人の男は未だに逃走中で薬物にを混ぜられたタピオカを飲んだ被害者は200人にも及び。中には後遺症の残る被害者まで現れた。



◻️◼️◻️◼️◻️◼️◻️◼️◻️◼️◻️



 悪巫山戯には取れない大事件を起こしたポルカドット119は翌日に動画を上げていた。


 ポルカドット119はゴシックロリータ衣裳のスカートをヒラヒラさせながら回り


「U区は大変だったねー。ハイになっちゃった?」


と笑いながら。次にまた覆面の男を呼び寄せて


「はーい!次ぎは第2の使徒が貴方達に明日、花火をプレゼントするわー!そうねー。川が近くに無いN区の人はあんまり花火を見た事無いんじゃないかな?楽しみにねー。あー。私のお誕生日の11月9日まで盛り上げて行くわよー!」


そう言うとそこで動画は終わった。それを見た水谷は少し不機嫌な顔になり


「ふざけが過ぎますね。」


そう呟いたタイミングで。事務所へ千香子が現れた。千香子は


「見たわよ。ポルカドット119ちょっと洒落にならないじゃない?自分に陶酔している愉快犯程に不愉快な物は無いけれど冷静で居られる?」


そう言いながら。お土産の回転饅頭を水谷の机へと置くと流し台へ行き、僕と水谷の所へ緑茶を入れて持ってきた。水谷は少し鼻息を荒くして


「N区で爆発事件なんて。範囲も広過ぎますし、被害も大きくなります。期日の明日までに全ての爆発物を見つけ出すだなんて焦りますね。」


そう言いながら。回転饅頭を噛りお茶を飲むと溜め息を眺めにフーッと天井に向けて吐いた。僕はそんな水谷を見ながら


「覚醒剤。タピオカ。爆発物。ポルカドット119。女性。とメモに並べ立てた関係するものを口に出してみた。」


そして初歩的な疑問として沸き起こった事を、僕へ回転饅頭を手渡した千香子へ質問した。


「ねえ千香子さん。覚醒剤って高いんですよね?」


「覚醒剤の相場なんて私は知らないわよ。」


と千香子は返事をしたが。水谷は笑いながら立ち上がり


「いやあ。幸島岳大君。君を雇っていて良かったですよ。1日1万2千円は安いものでした。」


と喜びながら。パソコンをカタカタとタイピングし。マウスでカチカチとやりだした。千香子は僕の方を見て両手を上げて首を傾げて笑った。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ