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【25】polcadot611-2




 朝食のホットドッグを食べながら僕はマリアにタトゥーの事を質問した。


「そのタトゥー彫った彫り師の人って何処に居るの?」


「よく知らないけど。その人死んじゃったんだよ。何かI区で通り魔殺人起こした後に陸橋から飛び降りて。」


僕は朝食のホットドッグを食べ終わると食器を流し台へ置くとマリアも食べ終わり食器を洗い始めた。僕は洗い物をするマリアの左腕を見るとそちらには『green』の文字が彫られており。Green Shark Challengeとポルカドット611の表裏性を思い返していた。


 実はポルカドット611が関係している事件の容疑者には『green』の文字が刻まれている事が多くその線から探る事も考えていると水谷からの電話が有り。僕はマリアを置いて水谷の事務所へ向かった。


 水谷の事務所は喫茶店『水玉』近くの商店街に在り。建物の2階であった。僕は事務所へ入ると水谷は煙草を吸いながらパソコンを弄っている。僕は水谷に


「さっきうちに居候している。マリアって子の腕のタトゥーに『polcadot611』の文字が彫られていて。訊ねたらマリアにタトゥーを入れた彫り師の男がI区通り魔事件の犯人だったと言ってました。」


そう言ったにも拘わらず。水谷の反応は薄く


「そこからのポルカドット611へのルートは一度調べた事がありますが。然程重要な情報には辿り着きませんでした。それよりも聡明な幸島岳大君ならポルカドット611のTube Lineの動画は見ましたよね?」


「はい。コンピューターグラフィックス媒体で放送されていましたね。」


「あの動画の投稿が何かの合図の可能性が有るので見逃したく無いのです。」


水谷はそう言うと。5台の液晶モニターを取り出して


「これをパソコンに接続する作業を手伝ってください。」


そんな単純な手伝いの話で。僕と水谷はパソコンの周囲にモニターを配置し。パソコンと接続した。そして各ウィンドウにテレビ各局を映して二人で眺めていた。僕は単純な疑問で


「しかし水谷さん。あの動画が何かの合図として。それが実行されるのは今日とは限りませんよね。」


「そうですね。そうだとしても合図からタイムラグも知りたいので協力をお願いします。もう少ししたら応援でペチコさんも来ますので。」


そう言いながら。僕と水谷はモニターを眺めていた。僕はスマートフォンを取り出してMine noteのポルカドット611のページを調べながらモニターを監視して。ポルカドット611に接触した者が居ないか確認を進めた。


 水谷は途中立ち上り僕の分のコーヒーを淹れてくれ


「そう言えば。ポルカドット611の関連した事件に関する詳細を幸島岳大君に話した事はありませんでしたね。」


「やっぱり水谷さんが追うと言う事はそれなりの根拠が有る訳ですよね。」


「そうですね。公式な発表はされませんが。刑事の知人からの話で。この間言った事件の犯人達の調書を取った際に皆『ポルカドット611』と呟いた事により。警察が動くまでの根拠は見られなかったが知人の刑事としては関連性を切り離せずにうちに依頼を出した。って所です。先程言われた通り、I区通り魔事件の犯人は最後自殺しましたが。身体に『polcadot611』とタトゥーを入れていた事により関連性を考えられました。」


「それでも水谷さんですらポルカドット611には辿り着けない訳なんですね。」


「近付けた気がすると遠ざかる。困った難問です。しかしこちらは退く訳にはいかないのでですね。」


僕と水谷がそんな会話をしていると。事務所に千香子が辿り着いた。千香子はお土産にドーナッツを携えて。


「やっとるかね?諸君。」


とおどけて入って来たが水谷は無反応であった。千香子は滑った事を覚り、大人しく自分の分のコーヒーを淹れてドーナッツを僕と水谷へ取り分けた。





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